アートは生活必需品ではないけれど、アートと暮らす人だけが知っている、特別な「発見」や「楽しみ」があるはず。この記事では、「Casieのある暮らし」のさまざまなカタチを紹介します。今回お話を伺うのは、旦那さまと2人のお子さんと4人家族で暮らす50代の綿森さん。忙しいなかでも工夫して自分の時間を楽しむ様子について聞きました。
たくさんのアートの中から、おうちで気軽に楽しむ
たまたま美術雑誌を読んでいたら、お花とアートをレンタルするというサービスを見かけたんです。絵を買うということに憧れを持っていたので、借りるという手があるのか、と思いました。Webで調べてみると、その会社はオフィス向けのサービスをしていて、ちょっと絵が大きくてゴージャスすぎるなと感じたので他にもないか探してみました。
そこで見つけたのがCasieだったんです。たくさんの絵から気軽に選べることと、気軽な値段設定がドンピシャに感じて、利用してみることにしました。
自分の好きな作品を探して、自分の空間に飾る楽しみ
たくさんの作品の中から探すうちに、インスピレーションでこれ!と思う絵を早速見つけて、借りてみました。構図も色もすごく素敵だと思いました。
《rebirth of memory (E-09)》下田 和弘
素敵なのですが、元々飾ろうと思っていた場所には大きすぎたんです。正直ちょっとイメージと違ったな……と思っていたのですが、家のあちこちに場所を変えて飾ってみたら、結構変わって見えてきて面白かったです。こういう場所だったら合うんだな、という発見もあって、同じ絵でも飾る場所によって、新鮮に見えました。絵にとってちょうどいい場所ってあるんですね。
おしゃれな人や美術に造詣の深い人って、きっとご自身でモノを試してどうしたらいい感じになるのか探っているんだと思うのですが、自分もその体験ができたような気がしました。
2枚目に借りた作品は、初秋にぴったりの絵を選びました。
和風のものが好きなのですが、家は普通の洋間ですし、洋室にマッチするような日本画ってあまりないので良いなと思いました! 額縁の色合いも我が家にぴったりでした。ほっと一息つくような、心が静かになるような、静謐な感じがいいですね。日本画の余白の美というのでしょうか、シンプルだけど奥深い世界が大好きです。初秋しか飾れないので購入はちょっと難しいですが、だからこそサブスクで楽しめて嬉しいです。これからも季節の花をたくさん紹介してもらえるといいなと思います。
絵を飾り始めて、部屋を綺麗に保ちたくなった
働きながら家事もしていて、時間がないとついつい、部屋が乱れてしまいがちですが、やっぱり家に美しいものがあると、周りも綺麗にしていたいなと、より思うようになりました。
時間がないからこそ、気軽な時間で自分のための楽しみを持つって、とても大事だなと思います。絵が、そんな楽しみの助けになってくれる感じがしましたね。
絵を自分の家に飾るということ
元々美術館に行くのが好きで、喧騒やストレスから離れて美術館で何も考えずにぼーっと絵を見ることが、瞑想的な時間になるんです。家でゆっくり絵を見ていても、そういった感覚になれますね。
一方で、美術館の絵ってどうしても非日常なので、去っていくものだけど、家に飾ると束の間でも自分のものにできるのがいいですね。ぐっと普段の自分に近づけられることが楽しいなって感じます。
部屋に絵を飾ってから、娘も一緒に借りる絵を選びたがることが意外でした。彼女は風景画が好きみたいです。これまでは好きな絵の話をすることも全然なかったので、初めて知りました。こんな家族のコミュニケーションもとても新鮮です。
これからも、自分の好きとマッチする作品をたくさんの中から探すことを楽しみ、部屋に飾ることを楽しみ、自分の時間として大切にしていきたいですね。