アートの定期便 Casie for you ユーザーさんの声|アートが誘う「答えがない問い」の世界。未知の出会いから生まれる心地よさ

コンシェルジュがご要望を伺い、毎月"あなたのためだけ"に作品をセレクトしてお届けする「アートの定期便 Casie for you」。


実際にこのプランをご利用いただいている方に、お話を伺いました。


コンシェルジュとのやりとりや、自分で選ばないからこそ生まれる作品との出逢い、楽しみ方や発見など、アートと豊かに暮らすヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。


〈今回お話を聞いた方〉

Gさん

京都府在住の女性。以前からCasieで好きな作品を選んでレンタルしていたが、作品を選びきれなくなったため「Casie for you」の利用を開始。心理関係の仕事を通しての気づきを、ご自身のアートライフに取り入れて過ごしている。



アートはさまざまな“つなぎ目”を担うもの。内と外を切り替える存在


ー いつも「Casie for you」をご愛用いただきありがとうございます!はじめに、Gさんがアートに関心を持ち始めたきっかけを教えてください。


実はあまり覚えていなくて。子どもの頃から身近にアートがあったわけではなく、むしろ美術の授業は苦手な方でした。美術館に行き始めたのもここ10年くらいの話で、なにか決定的な出来事があったわけではなく、自然と興味を持ち始めた感覚です。


ただ、一つきっかけを挙げるとしたら、暮らしにゆとりが生まれたからでしょうか。日常生活や自分の気持ちに余裕ができたから、アートを楽しめるようになったのかもしれません。



ー 確かに、アートを感じる余裕と、心の余裕はリンクするものがあるかもしれません。今、実際にアートがある暮らしを始めてみて、Gさんにとってアートはどのような存在になりましたか?


アートって無意識な世界の象徴だと思っていて。いうなれば、自分一人では気づけない潜在的な場所です。日々私たちが働いている場所は意識の世界ですが、アートはそこから切り離してくれる大切なツール。だから、アートがある空間ではリラックスして過ごすことができています。



ー オンオフを切り替えるためのアートということなのですね。とても素敵な考え方だと思いました。そう考えるようになった背景を教えてください。


心理関係の仕事をしているので、「気持ちの切り替え」については日々考えています。カウンセリングをすることもあるのですが、この「切り替え」がうまくできず、困っている人がたくさんいることを実感していて。


休むところでは休んで、頑張るところでは頑張る。なにかでスイッチを切り替えることが大事だと思うんです。それが、私にとってはアートなのだと思います。


実際に、休息の場である寝室や、内と外が切り替わる玄関に、気持ちを切り替えるためのアートを飾っています。玄関でいうと、靴を脱ぐときがまさに心がリセットされる瞬間というか。


アートは、感覚的にそういった“つなぎ目”を担ってくれるものだと思っています。



「Casie for you」でお届けしたアートを、内と外が切り替わる玄関に



アートは気持ちを切り替えるための大切なツール



好きなものを自分で選ぶより、まだ知らないアートに出会ってみたい


ー ご自身で作品を選ぶ通常プランも、「Casie for you」も、両方のご利用経験があるGさんですが、「Casie for you」を使う前は、マイページでの作品保存数が300点を越えていたと聞きました。


はい。隙間時間にCasieさんのサイトでアートをチェックしていたら、いつの間にかたくさん保存してしまっていて(笑)。絞りきれずに直感で保存していたのですが、面白いことにほとんどのアートが暖かい色味のもので。潜在的に赤・オレンジ・ピンクが中心のアートを選んでいたことに気がつきました。



かつてご自身でレンタルした作品(《ホオズキ【桜】》NIM)



ー ご自身の好きなアートを理解している中で、コンシェルジュがセレクトする「Casie for you」を利用してくださっている理由はありますか?


好みのアートを自分で探すのも楽しかったのですが、やはりどうしても似通ったものを選んでしまうんです。どのアートも素敵なのですが、好きなものだけ選んでいると新しい発見がないかもと。


Casieには本当にたくさんの作品が揃えられているので、せっかくなら私が絶対に探し出せないようなアートを届けてほしい。そんな思いで、今は「Casie for you」を利用しています。



ー 「Casie for you」の醍醐味を純粋に楽しんでくださり、とても嬉しいです。今まで届いたアートの中で、どの作品が印象的でしたか?


どれも満足していましたが、一番印象深かった作品はKOTOKO ISEさんの《Weathering》です。暖色を選ぶ傾向がある私にとって、黒いアートはかなり斬新でした。


毎月アートが届くたびに感じるのですが、自分では絶対に選ばないアートなのに、なぜか嫌な感じがしないんです。「これは好きではない」というものが届いたことがないのって、すごいことですよね。


「Casie for you」を体験して、好きなものを身近に飾るよりも、今まで知らなかった領域のアートを知る楽しみ方が、私には合っているのだと気づきました。



《Weathering》KOTOKO ISE



正解が求められる世の中で、答えが出なくてもいい時間を


ー 「Casie for you」を通してさまざまなアートを知った先に、何かやってみたいことなどはありますか?


特に明確なものはありません。今はそのプロセスの最中なので、毎月届くアートから、新しいインスピレーションを受けることを純粋に楽しんでいます。


私はアートを詳しく学んできた訳ではないですが、その目線から「こんな面白いアートがあるんだ!」「こんな風に描く人がいるんだ!」と知るのがとても嬉しいんです。



コンシェルジュとのやり取りで、制作方法やストーリーも一緒にお届けしています



ー Gさんなりの楽しみ方で、アートと向き合っていらっしゃるのですね。どんな風に楽しんでいるのか、ぜひ詳しく教えてください。


そうですね。さまざまなアートを楽しんでいると、作品とタイトルの意味が結びつかないということがたまにあるんです。この感覚がとても面白いなと思います。


「なんでこのタイトルを付けたのだろう?」と、私なりに考えて自問自答を繰り返すこともしばしば。アーティストさんが付けたタイトルが、私にとって100%正解とは限らないんだと実感しました。



ー なるほど。アートの受け取り方は人それぞれですものね。


はい。本当にその通りです。気が済むまで色んな想像を広げますが、きっとそこに答えはないのだと思います。人の数だけ正解が存在しているんだろうなって。


今の世の中は、正解が求められることが多いと思います。答えがなくていいことって、実際あまり多くない。だから、答えがないっていいことだなって思います。


答えのない問いに向き合うことが、結果的に心をリラックスさせているのかもしれません。



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