「キャプション」からアートを楽しむ|金澤 裕子

アーティストがその作品に込めた想いや制作背景を知ることで、アートを一層深く知り、作品に向き合うことができるかもしれません。

今回は金澤 裕子さんの作品を一緒に読み解いてみましょう。


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金澤 裕子


平和の祈りを込めて。見る人の希望や癒しとなるアートを


福島県いわき市出身。筑波大学 芸術専門学群 総合造形専攻卒業。画家・イラストレーター・グラフィックデザイナーとして幅広く活躍中。

大学時代は現代美術を中心に幅広く学んでいたが、その後は特に創作意欲もなく、10年ほどは筆を置いていた。しかし2011年に故郷の福島県で起こった東日本大震災の被災にショックを受け、故郷のために自分に何ができるのか?と考え、自分の個性とライフワークを見つめ直すようになった。当時勤めていた会社を辞め、1年半の間国内・海外を回り自分探しの旅をする中で、アートが一番しっくりきてこの道でやっていこうと決心。2013年頃から再び絵を描き始めるようになり、今に至る。


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地上のサファイア



W410×H410×D20[mm]

アクリル絵具、その他

https://casie.jp/artlist/RB06801


▼アーティストより


5月頃にネモフィラが満開に咲いた福島県いわき市のフラワーセンターを描きました。四季折々、さまざまな植物が楽しめる場所です。

空はエアブラシを使ってグラデーションを作っています。そして、和紙にフルイドアート(ポーリングアート)という技法でマーブリングのような模様を作った上に花を描き込んでネモフィラを表現しました。空とネモフィラのほんのり紫がかった絶妙なブルーを表現したくて、色にとことんこだわりました。二羽の鳥は、誰もが一人じゃないよ、必ず自分を愛してくれる大切な存在と一緒に人生の旅路を飛んでいくんだよ、という意味を込めて描いています。鳥の部分は和紙を切って貼っています。


「地上のサファイア」

みんな似ているようでいて

みんなが違う個性を持っている

自分の位置で思い切り咲いて

そうしてこそ、その個性たちがひとつになって

見渡す限りの輝く美しさでいっぱいになる


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航海



W410×H410[mm]

アクリル絵具、その他

https://casie.jp/artlist/RS00412


▼アーティストより


二羽の鳥は、誰もが一人じゃないよ、必ず自分を愛してくれる大切な存在と一緒に人生の旅路を飛んでいくんだよ、という意味を込めて描いています。鳥の部分は和紙を切って貼っています。「フラシティ」を掲げヤシが植えてある福島県いわき市の海辺と、遊覧船をモチーフに描いています。遊覧船には、乗客がえさを投げてくれるのを狙ってカモメやウミネコたちがたくさん群がってくるのです。


「航海」

多くの人を乗せた旅客船が、太平洋を渡ってゆく

ただただ穏やかな紺碧の海に抱かれて

カモメたちも見守りながら同行する

船の中では人の数だけドラマがあるのだろう

目的地に向かうその航海を楽しむことも、目的なのかもね


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止まない雨はない



W410×H410[mm]

アクリル絵具

https://casie.jp/artlist/RS00327


▼アーティストより


どんよりとした雲から雨が降り注ぎきって、晴れ間が見えた瞬間。差し込む光にふわっと虹が浮かび上がる瞬間の、その美しさを描きました。光が躍るようなイメージでテクスチャをつけたかったのでキャンバス全面に和紙を貼り、アクリル絵の具を筆で伸ばしながらグラデーションを作っています。二羽の鳥は、誰もが一人じゃないよ、必ず自分を愛してくれる大切な存在と一緒に人生の旅路を飛んでいくんだよ、という意味を込めて描いています。


「止まない雨はない」

雨が降りつづき暗闇に包まれる時も、

どんなに落胆し諦めたくなっても、

必ず太陽を見る時が来ることを信じて 、上を向いて歩いていこう

そうしたら雨が止んだその瞬間、

息をのむような美しい虹が見えるだろう


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地上のガーネット



W410×H410×D20[mm]

アクリル絵具、その他

https://casie.jp/artlist/RB06803


▼アーティストより


10月頃にコキアが真っ赤に色づいた福島県いわき市フラワーセンターを描きました。四季折々、さまざまな植物が楽しめる場所です。

空はエアブラシを使ってグラデーションを作っています。そして、和紙にフルイドアート(ポーリングアート)という技法でマーブリングのような模様を作り、それを切り貼りしてコキアを表現しました。二羽の鳥は、誰もが一人じゃないよ、必ず自分を愛してくれる大切な存在と一緒に人生の旅路を飛んでいくんだよ、という意味を込めて描いています。鳥の部分は和紙を切って貼っています。


「地上のガーネット」

燃える火のように

真っ赤に染まるひと時

時に従って行ってこそ

その輝きがまるで宝石のように

いつまでも心に生き続ける


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そろそろ帰ろう



W410×H410[mm]

アクリル絵具、その他

https://casie.jp/artlist/RS00411


▼アーティストより


なぜか心がじんとするような、夕日に包まれた故郷の町をイメージして描きました。

二羽の鳥は、誰もが一人じゃないよ、必ず自分を愛してくれる大切な存在と一緒に人生の旅路を飛んでいくんだよ、という意味を込めて描いています。鳥の部分は和紙を切って貼っています。


「そろそろ帰ろう」

陽が沈みかける瞬間がこんなにも美しいなんて

去り際の絶世の美女でも見ているかのような気分

心地よく胸がじんとして、ひたり続けていたくなるね


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