「キャプション」からアートを楽しむ|建部 弥希

アーティストがその作品に込めた想いや制作背景を知ることで、アートを一層深く知り、作品に向き合うことができるかもしれません。

今回は建部 弥希さんの作品を一緒に読み解いてみましょう。


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建部 弥希


可視・不可視に関わらず存在するものに焦点をおき、それを通して「時」をテーマに表現している。


「時」という抽象的概念を表現するために描くモチーフの多くは、木漏れ日や陽だまり、そして水面に映る揺らめく光など。時間とともに明確なカタチをとどめることもなく存在し、消滅していく現象をカラフルな色の重なりと響きあいで作品に残す。

主にキャンバスに油絵や水性アルキド樹脂の絵具で描くことが多いが、紙にアクリル絵具で行うペーパーワークもあり、日記のようにその日、その時に感情や思いを短時間で表現する感覚で描いている。また、絵具だけでなく、コラージュをしたり、近年ではレリーフ状にした立体コラージュ作品も制作している。

愛知県立芸術大学美術学部卒業 愛知県立芸術大学大学院美術研究科修了多数の個展やグループ展にて活動中。


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ゆらめくかたち



W257×H323[mm]

油絵具、その他

https://casie.jp/artlist/RB01968


▼アーティストより


時の流れを大きなテーマに、木漏れ日や陽だまりなど光をモチーフに描いています。

ゆらゆらと揺らぐ光、刻々と変化し消えていく存在、でも一瞬でもそこにあった痕跡を画面に留めたいと思っています。

キャンバスに油絵具と水性アルキド樹脂絵具を使用しています。


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たゆたう #04



W320×H420[mm]

油絵具、その他

https://casie.jp/artlist/RB01829


▼アーティストより


時の流れを大きなテーマに、水面に映る光をイメージして描いた作品です。

ゆらゆら揺らぎ刻々と形や色が変化する光、でも一瞬でもそこに存在していたものを画面に留めておきたいのです。水面に映るゆらめく光をモチーフにした「たゆたう」シリーズの先駆けとなった作品です。

キャンバスに油絵具と水性アルキド樹脂絵具を使用しています。水性アルキド樹脂絵具を使うことではじいたり、油絵具だけでは出せない独特の表現が気に入っています。


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diary#07



W232×H319[mm]

アクリル絵具、鉛筆・色鉛筆、その他

https://casie.jp/artlist/RB00250


▼アーティストより


紙にアクリル絵の具で描く作品は即興的な筆の動きや色の重なりの美しさを意識して描いています。絵で描く日記のような感覚です。

そうして着彩したボードと金属やガラスのパーツ、その他の材料を組み合わせ、厚みのある額内に立体的にコラージュしています。


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こころゆれる



W275×H455[mm]

油絵具、クレヨン、その他

https://casie.jp/artlist/RB01837


▼アーティストより


心もようの移り変わりをゆらゆら揺らぎ刻々と形や色が変化する光をモチーフにして表現しました。

キャンバスに油絵具とクレヨン、水性アルキド樹脂絵具を使用しています。水性アルキド樹脂絵具を使うことでできるはじいた表情など油絵具だけでは出せない独特の表現が気に入っています。


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さんぽみち



W323×H255[mm]

油絵具、その他

https://casie.jp/artlist/RB02612


▼アーティストより


時の流れを大きなテーマに、木漏れ日や陽だまりなど光をモチーフに描いています。

陽だまりの中を散歩しながら光と戯れる、そんな暖かな午後のイメージです。

キャンバスに油絵具と水性アルキド樹脂絵具を使用しています。


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