アートは生活必需品ではないけれど、アートと暮らす人だけが知っている、特別な「発見」や「楽しみ」があるはず。この記事では、「Casieのある暮らし」のさまざまなカタチを紹介します。
今回お話を伺うのは、3歳のお子さんとファミリーで暮らす土井さん。お子さんを中心に考えたアートとの暮らしについてお伺いしました。
コロナ禍で美術館に行けなくなって、家に絵を飾ろうと思った
美術館に気軽に行ける場所に住んでいるので、コロナ前は家に絵がなくても美術館に見に行けばいいと思っていたんです。でも、コロナ禍で美術館に足を運びづらくなってしまって、そんな時に生活に彩りが欲しいな、絵を家に飾りたいな、と思うようになりました。しかし、買うとなると一大決心が必要……。なのでレンタルができるといいな、と考えているときにInstagramでCasieに出会いました。
レンタルだから、自分の好みの外の魅力にも出会える
個人的にははっきりした色彩の絵や抽象画が好きなのですが、自分の好みだと飾る絵にすごく偏りが出ちゃうんですよね。レンタルだといろんなジャンルの絵に挑戦して、新しい魅力にも出会えるところがいいと思います。
1年ほど毎月絵を飾り変えてみて、シックな絵も悪くないな思えるようになったのは、自分に起きた変化の一つです。家族で過ごすリビングに飾る絵はやっぱり明るい色彩じゃなくちゃ、と思っていたのですが、実際に黒を使った絵を飾ってみると落ち着いた色彩の絵でもエネルギーをもらえるんだな感じました。
最初は母の私が絵を選んでいたのですが、最近は息子が自分で選ぶことが多くなりました。自分が選んだ絵が実際に届くというのが嬉しいみたいで、いつも楽しみに待っています。新しい絵が到着してしばらくは、絵を見ながら「新しい絵になったね」「お魚さんがこっちを見てるね」「お花がすてきだね」と楽しそうに話しています。
息子が選ぶので、中には私自身では絶対に選ばない絵も届くんです。例えば動物の絵は私の好みだけだったら選びませんが、飾ってみると自分も子どもの時はこんな絵を見ていたなぁと童心に帰るような気持ちになりました。
絵を見ながら、自分の体験を思い出す
ちょうど、海へ行ったあとに《shuwashuwa》という作品が届いたので、絵を見ながら海での思い出をよく話してくれました。「くじらさんと海だね、また海に行きたいね」と楽しかった体験を思い出すきっかけになっています。子どもが喜んでくれるのが一番だと思ってCasieを利用しているのですが、特にこれについては非常に満足しています。
また、海は青で描かれることが多いと思うのですが、《ocean 7》の夕日の時間を切り取ったピンクが子どもながらに新鮮だったようで、すごく気に入っていました。色が変わっていくグラデーションも面白かったようです。私も息子もとても気に入った絵です。
秋はお月見をしたので、次は月が描かれた絵を借りようと思っています。息子のなかでは月見の日は、お団子の日になってしまっているのですが……(笑)
画家の応援になることが嬉しい
私の亡き祖父が、昔ある画家の支援をさせていただいていました。いつか私も祖父のように何かしらアーティストの応援ができたらいいなと思っていたので、Casieを通じて、画家さんの活動にささやかながら貢献できていることがとても嬉しいんです。数ある絵画のレンタルサービスのなかから、Casieさんに決めた理由も「画家さんの創作活動の支援になります」という企業の考えを知ったからでした。Casieさんが毎月、厳選された作品を紹介してくれて、私たちに素敵な絵を届けてくれる。そして、それが画家さんの創作活動の支援につながるという、まさに三方良しの素晴らしいサービスだと感じています。
息子にもっと絵の面白さを見せてあげたい
絵の技法って油絵だったり、切り絵だったり、たくさんありますよね。いろいろ見て、その面白さを知ってもらいたいなと考えています。来年のお正月には、ぜひ日本画にもチャレンジしてみたいなと思っています。