「海」を愛する全ての人へそれぞれのストーリーを込めて

あの絵を描く、あの人は、どんな人生を送って、どんなことを考えながら生きてきた?

Casieに所属する人気アーティストにインタビューするこの企画。

第19弾は、A.YUNO。自身が大きく影響を受けたと話すハワイの海との出会いをきっかけに「海」をテーマにした作品の制作を開始。

ブライダルモデル、デザイナーとしても活躍する彼女が描く「海」は、描かれる波の1つ1つにストーリーを感じてならない。今回は、そんなYUNOのルーツと今後の展望について語ってもらった。


A.YUNO
福岡県出身、東京都を拠点に活動するアクリルアーティスト。幼少より趣味として独学で絵を描き続け、デッサン・水彩・油絵などさまざまな技法に挑戦していく中でアクリル絵具と出会う。ブライダルモデル、デザイナーとして活躍する傍ら、2019年5月から本格的に画家として活動開始。
Instagram:https://www.instagram.com/art.yuno5/
Web site:https://www.a-yuno1.jp/


ハワイで出会った「海の美しさ」に魅了されて


ーーYUNOさんが本格的に制作活動を開始したのは、2019年5月頃とのことですが、どんなことがきっかけだったんですか?


A.YUNO(以下、YUNO):それまでも趣味で絵を描いてはいたのですが、画家としては全く活動していなくて。画家として活動することを考え始めたのは、元々やっていたデザイン関係のお仕事をする中で、絵を描く機会をいただいたことがきっかけでした。それまでは家族以外に自分の絵を見せたことがなかったんです。


ーーその絵はどんな絵だったんですか?


YUNO :当時は今のように「海」の絵ではなかったです。小さなイラストから始まって、お客様の依頼に合わせて、花や動物、風景の絵を描くことが多かったですね。それを周りのスタッフやお客様が気に入ってくださって。同時期に、家に遊びに来た友人や仕事仲間が、飾ってある私が描いた絵を観て「絵で仕事をしてみたら?」と声をかけてくれたことも、活動を始めるきっかけになりました。


↑「Spring Sunset」A.YUNO


ーーそこから、今のテーマ(海)に変化していったんですね。海が好きなのは、幼い頃から?


YUNO :いえ、昔は今ほど「海」に対して思い入れはなかったです。幼い頃から、祖父母の家が宮崎県にあったこともあり、海にはよく遊びに行っていたので、自然や海が好きではあったんですけど、海に対して思い入れが強くなったのは、初めてハワイに行った時でした。「こんな美しい海、初めて」と思いましたね。そのあまりにも美しい海に衝撃を受けて、それからというもの日常で選ぶインテリアとかも、自然と「海」をベースにした家具や雑貨になっていきました(笑)。


どんな時でも身近に「海」を感じるアート


ーー「海」は、実際に観た風景を描くことが多いそうですね。


YUNO :実際に観には行くのですが、私の場合、観たままの景色ではなく、自分で想像して描いている部分が多いので、波の形とかは頭の中で想像したものであることが多いです。


↑「Playing in the morning sun」A.YUNO


ーーそれぞれ、どんな想いを込めて制作していますか?


YUNO :「海という美しい大自然をアートとして残していきたい」という想いから、今の制作を始めたので、海を愛する皆さんにとって、もっと「海」を身近に感じるきっかけになれば嬉しいなって。今回、コロナの影響もあって、お家で過ごす時間が増えて、海になかなか行けなかったりもしますよね。


ーー確かにそうですよね。


YUNO :そんな時にも、海を身近に感じて欲しいですし、秋や冬のような海を遠く感じる季節にも、お家の中で海を楽しんで欲しいです。


ーー作品のタイトルにもこだわりがありそうですね。それぞれのシチュエーションが浮かぶような。


YUNO :そうなんです。作品の1つ1つに私の中で描いているストーリーがあるんですよね。タイトルもそのストーリーにちなんで付けています。


↑「Voyage without map」A.YUNO


ーーInstagramの投稿で、作品にまつわるキャプションを読むのも楽しいですね。


YUNO :はい。SNSの投稿も、自分の納得できるタイミングでしか投稿しないので、定期的ではないのですが、見ていただけたら嬉しいです。それぞれの作品を描いた時のことは、鮮明に覚えている方なので、制作はもちろん、発信するのもベストな状態が良くて。だって、出来ることなら“いいこと”しか記憶に残したくないじゃないですか(笑)。


ーーなるほど。それでいうと「よし、今だ」というタイミングで集中して長時間制作することが多いんですか?


YUNO :そうですね。調子の良い時にしか制作しないようにしているので、時には8時間ぶっ通しで描いていることもあります(笑)。すごく集中して描いているので、完成した瞬間の満足感と脱力感がすごくて。長い時間絵を描くことは、私にとって全く苦じゃないので、調子がよければいつまでも描いていられるような気がします。


モデル、デザイナー、そして画家として


ーー20歳の時に福岡から上京してからは、ブライダルモデルのお仕事やデザイン関係のお仕事をされていたそうですね。


YUNO :はい、元々はモデルのお仕事をやるために東京へ出てきました。ただ、実際やってみると、1つのお仕事だけで満足することができなかったんですよね。あれもこれも、やってみたいことがたくさんあって(笑)。最初はもちろんモデルのお仕事しか見ていなかったんですけど、私自身元々趣味が多い方なので、「モデルだけしかできない訳じゃない」という思いもありました。もっと色々な仕事をして、色々な方に会いたいなって、徐々に思うようになったんです。


↑「Love Beach」A.YUNO


ーーなるほど。そこからモデル以外のお仕事も始めて、画家としても活動し始めたのですね。


YUNO :そうですね。でもそれは今だから言えることなのかもしれないです。色々な経験をして、余裕ができて、友人や仕事仲間も増えて。私の場合ですが、気持ちに余裕があるからこそ、絵も満足のある仕上がりになるんですよね。


ゆかりのある場所で、自身のギャラリーを


ーー最近ではご自身のWebサイトも立ち上げたそうですが、今後目標としていることはありますか?


YUNO :まずは自分の作品を商品化してネット販売して、いずれはブランドや会社として設立できるぐらいまでいきたいです。今、徐々に進めているのですが、コロナの影響もあって、今年はもう個展もイベントもできないので、少しもどかしいですね。今年は「土台の年」と考えて、今できることをひたすらやっています。


↑「Romantic in the sea」A.YUNO


ーーYUNOさんのブランドや会社、期待が高まりますね。どんな形になることを想像していますか?


YUNO :やるんだったらやり切りたい、と思う性格なので、中途半端には絶対したくなくて。最終的な目標は、自分の「ギャラリー」を作ることです。東京・福岡・ハワイに展開するのが夢ですね。


ーーゆかりのある3拠点、いいですね。


YUNO :まずはその3拠点は絶対ですね! そこからまた鎌倉や沖縄のような、海を連想させる場所にも拠点を増やして行けるようになりたいなぁと考えています



Best Art Spot

A.YUNOさんがアートを感じるスポット


カイルアビーチ / ハワイ


(A.YUNOさん撮影)


私のお気に入りアートスポットは、ハワイのカイルアビーチ。私が今まで訪れたビーチの中でも1番お気に入りです。砂の触感、波の色、全てが本当に美しくて、思わず立ち止まって黄昏てしまうくらい。何度訪れても、その度に心奪われる場所です。


私の作品にはまだカイルアビーチを描いた作品はありません。画家としてもっともっと自信を持った時に描きたいなと思っているので、今はまだ描かないようにしているんです。次の個展を開催するタイミングには、カイルアビーチの作品を描けたらいいなと思っています。


My Rule

A.YUNOさんが絵を描く上でのルール


「絵は、晴れた日に描く」


絵を描くときは、構図ではなく、まず「色」から決めるのがマイルール。

何を描くかを決めるのはそのあとです。「南国テイスト」というのは、自分の中でブレたくないテーマなのですが、同じテーマで長年描いていると、どうしてもモチーフが似たり寄ったりになってきてしまって。なので、色味に変化を付けることによって、雰囲気を変えたり、新しいイメージに見せるようにしています。