居心地の良いオフィスに、仲間を想うアートの彩りを
取材にご協力いただいた方
人事総務秘書 片岡さん
「オフィスらしくないオフィス」にアートが加わった日
美容・健康分野で通販事業を展開する株式会社ビタブリッドジャパンは、2023年の移転時に「オフィスらしくないオフィス」をテーマに刷新されました。観葉植物レンタルを導入し、緑を基調とした開放的な空間にこだわり、デスクを斜めに配置して社員同士が視線を合わせやすい工夫も。代表の強い思いが反映された空間です。
そこに新しい要素として取り入れられたのがCasieでした。
片岡さん
「もともと私自身が絵を好きで、オフィスに飾りたいなと思っていました。社内掲示板に“絵画のサブスクがあります”と投稿したら、代表がすぐに『やってみよう』と反応してくださって。それが導入の始まりでした。社員の小さな提案をすぐに拾い上げてくださったのは、本当にありがたかったですね。」
最初はラウンジと執務室を中心に7点からスタートしましたが、現在は予算調整の関係で2点を継続利用。執務室に飾られた2点は、日々社員の目に触れる存在になっています。
作品選びも“仲間ファースト”
作品の選定は片岡さんが候補を出し、最終確認を代表が行います。
片岡さん
「最終的には確認いただきますが、基本的には『いいね、それでいこう』と任せてもらえることが多いです。私自身はもう少し思想の強い現代アートが好きなんですけど、オフィスに置くと視界の邪魔になるかもしれない。だから社員や来客がリラックスできる作品を優先しています。」
自分のロッカーには好みのポストカードを貼りつつ、オフィスには“仲間の心地よさ”を優先した作品を飾る――その姿勢が印象的です。
さらに、作品を選ぶときには検索機能を活用しながらサイズや配置を熟考します。
片岡さん
「作品を探すときは絞り込み検索をよく使っています。特にサイズは大事で、なるべく大きな作品を選ぶようにしています。小さめの絵だと空間に馴染みすぎて、“あれ、変わった?”と気づかれにくいんです。だから大きめで検索して、その中から色や雰囲気を見ながら候補を絞っています。設置したときにオフィスが広く見えるかどうか、額縁の色が周囲と合うかどうかも気にします。空間とのバランスを考えるのは大変ですが、それも含めて楽しいんです。」
アートがきっかけで広がるコミュニケーション
片岡さん
「社員からは『これ何?』と興味を示す声が多くあがり、社員の一人が個人的に購入したことのある作家さんの作品がオフィスに飾られていて、“この人いいよね”と会話になったこともありました。自分の好きな作家さんの作品を職場でも見られるのは嬉しい、という声もあります。」
導入当初は作品を設置しているときに社員が自然と集まり、
「どんな作家さん?」「次はどんな絵を飾るの?」と声をかけてくれることもありました。
片岡さん
「そういう会話って普段の業務だけでは生まれにくいんです。アートをきっかけにしてコミュニケーションが広がるのは、とても良い変化だと思います。」
アートは単なる装飾ではなく、社員同士の自然なコミュニケーションを生み出す存在にもなっています。
アートが育む“仲間を想う文化”
今回の事例で強く印象に残ったのは、Casieが“仲間を想う気持ちを形にする仕組み”として機能していることです。
片岡さんが同僚や来客の心地よさを思いながら作品を選び、丁寧に設置する。その行為自体がオフィスに温かさを生み出しています。