導入事例|株式会社グローバルヒューマニー・テック

「美しく飾る」という職場の愛情表現


取材にご協力いただいた方

人事総務部 システム担当 伊藤さん


導入の背景:オフィス移転と空間づくりの課題


― 導入のきっかけを教えてください。

伊藤さん

「2024年6月にオフィスを移転したのですが、会議室が増えて、何もないと殺風景でした。経営陣からも『もっと居心地の良い空間にしたい』という声があり、取引先からCasieを紹介されたのがきっかけです。」


― 他の方法も検討されましたか?

伊藤さん

「はい。アーティストと直接契約する案もありましたが、保証や管理面での不安がありました。Casieは法人向けの仕組みが整っていて安心できたことが導入の決め手です。さらに、レンタル形式なので既存の総務予算で導入できたことも大きいですね。購入だと別途の予算組みが必要になりますから。」



提案→候補提示→承認で動く、明快な運用フロー


― 実際の運用はどのようにされていますか?

伊藤さん

「Casieのアートコンシェルジュから、季節ごとのテーマに沿ったサイズ別の3案を提案いただきます。届いた3案を確認し、私が候補を伝えた上で、最終的な判断は会長が行います。展示作業は総務部で担当し、3か月ごとに交換しています。」


― 展示作業は大変ではありませんか?

伊藤さん

「もう一人のシステム担当と二人で協力し、到着後すぐに必ず展示するようにしています。梱包も丁寧で、業務の合間でも無理なく対応できています。」


展示スペースと反応 ― オフィスに生まれる会話と物語


― 作品はどのような場所に展示されていますか?

伊藤さん

「主に会議室とエントランスに展示しています。特にエントランスは来客が必ず通る導線にあり、会社の印象を左右する重要な場所です。明るく華やかになったと好評です。」


― エントランスの作品は特別に長く飾られているんですよね?

伊藤さん

「2024年秋に初めて飾った作品は、会長が『これは外せない』とおっしゃって以来、半年以上展示を続けています。会社のロゴとも相性が良く、来客からも『空間のために選ばれたようだ』と評されています。」



― 社員からの反応で印象に残っていることはありますか?

伊藤さん

「猫の作品はとても好評でした。猫好きの社員が『この絵はいい!』と気に入って、会議の合間に和ませてくれました。」


― 展示で意識されていることはありますか?

伊藤さん

「ただ掛けるのではなく、美しく飾ることにこだわっています。作品ごとに吊り紐の長さが違うので、水平を測って微調整しながら展示しています。来客から『素敵ですね』と言われるのが何より嬉しいです。」


― キャプションもご自身で作られているそうですね。

伊藤さん

「厚手の上質紙に印刷してボードに貼り付け、キャプションを自作しています。社員からも『オフィスなのに展示会みたい』と好評です。もしテンプレートがあれば便利だと思いますが、自作する時間も楽しみの一つになっています。」



― 導入してどのような効果を感じていますか?

伊藤さん

「会議室やエントランスが明るくなり、来客との会話が自然に生まれるようになりました。また、Casieを通じてアーティストに報酬が還元される仕組みを知り、自分自身もとても共感しました。学生時代に美術を学んでいたので、『もし当時こういう仕組みがあれば、自分も参加していたかもしれない』と感じています。」



美しく飾ることで生み出す職場の温かさ


印象に残ったのは、伊藤さんが「ただ掛ける」のではなく「美しく飾る」ことに強くこだわっていたことです。

その背景には「ここで過ごす人が気持ちよく感じられるように」という想いがありました。

Casieは単にアートを届けるのではなく、そうした「誰かを想う気持ち」を可視化する仕組みとなっています。