ドイツ・ベルリン【KAG#2レポート】

10月18日から22日の5日間、ドイツ・ベルリンのギャラリーZimmer48にて、Casieにとって2回目となる国外展示販売会 KAG*#2を開催いたしました。


*KAGとは:「Kyoto Art Gallery」の略称。Casieの海外向けアートギャラリーです。越境ECを中心に現在約14ヵ国に作品をお届けしています。



今回、会場となったのはKreuzberg地区にあるギャラリーZimmer48

閑静な住宅街でありながら、駅のそばにはカフェや本屋が並び、ご近所さんをはじめ、ベルリン各所からたくさんの方にお越しいただきました。



高い天井とオーナー自らペイントした淡いブルーの壁が魅力のメインルーム、その奥に続く半地下、中庭からの光がたっぷりと入り込む2階と、3つのスペースに分かれて分かれており、多岐にわたるジャンルの作品をご紹介するのにぴったりな空間でした。



2023年7月開催のKAG#1にいらした方が、お友達やご家族を連れて訪ねてくださったり、オーナーのご友人やギャラリーの常連さんが、ご自身のコレクションにCasieの作品を加えてくださったり、ベルリンという街で開催を重ねることに改めてワクワクを覚えた5日間でした。



前回の展示会に比べ小さめの会場を選択したため、より一層お客様とのコミュニケーションの機会も多く、私たちにとっても貴重な時間となりました。


特に絵の具の質感がたっぷりと感じられる作品や、細やかな線の描写や陰影の出し方が魅力的だとおっしゃる方が多くいらっしゃいました。特にここ数年ポップアートや抽象画ブームが続いており、写実的で繊細な表現が新鮮だったのかもしれません。



コロナを皮切りにバーチャルでの美術鑑賞が盛んになったヨーロッパ。だからこそ、日本のように遠く離れた国で創られた作品を、直に楽しめる時間が嬉しいとの声を多くいただきました。



小さな作品をお誕生日プレゼントとして選ばれる方。

2人組で版画作品を2点購入し、季節毎に交換して飾ろうと嬉しそうな学生さん。

日曜の朝1番に、お散歩でギャラリー巡りをしているという老夫婦。

気に入った作品を写真に収めて、休暇の度に田舎のご家族に見せているんだという青年。



"芸術"がこの街に暮らす人々の身近に存在することを、改めて感じました。


また「今後の展示会案内を送ってほしい」や「こんな貸しスペースもあるよ」とお客様の方からお声がけいただいたり、購入した作品のために詩を書いて持ってきてくださったり、人と人・文化と文化が出会う場所として、美術展が機能していることを改めて実感しました。



会期の直前から悲惨なニュースが報道され始め、中東からの移民も多いベルリンの街は少しピリついていました。

そんななか開催された今回のKAG#2では、いかに"敵味方なく自由に表現し創造すること"や"そのクリエイティビティを美しいと共鳴すること"が、私たちにとって貴重なことなのかを改めて実感しました。


これから街はクリスマスに向けてのんびりモードを迎え、次回KAG#3は春頃の開催を予定しています。

より良い空間と機会をつくっていけるよう、一層がんばりたいと思っております!


展示の様子は、Casie公式Instagram(@casiemook_official)にてライブ配信のアーカイブも残っております。そちらもチェックしてみてくださいね。


Photo by Taichi Hishikawa(https://taichihishikawa.com/)