猫が行く先

山をこよなく愛す男の、味わい深く遊び心のあるアート

岐阜県、飛騨高山で生まれ育つ。現在は長野県在住。高校時代には登山部に所属し、その後10年間山荘で働くなど、山をこよなく愛するアーティスト。小学生の頃から高校時代に通っていたアート塾を始まりに絵を描き続け、山荘での仕事を退職後に本格的な創作活動を始める。主な実績:南信美術展70周年記念賞, 二科展入選, 東京銀座でのグループ展など
影響を受けた人物:熊谷守一 , エゴン・シーレ , 井上雄彦 , 松本大洋 , クロード・モネなど

-上林さんの作品はそれぞれに異なる魅力があって、色々な言葉が浮かぶ。味わい深く、上品で、遊び心があって、力強かったり、繊細だったり。飛騨高山で生まれ育ち、現在は長野県に暮らす上林さん。登山部に入り、その後は山荘に勤めるなど「山」をこよなく愛す男だ。山荘で10年働いた経験からか、いつも身近に「自然」や「動物」があった。雷鳥などの、天然記念物と呼ばれるような動物とも、とても近い距離で過ごしてきた。

- 上林さんが美しく描かれた風景がたちに、つい目に止まりがちですが、時には感情を思いきりぶつけて作品を描くこともあるそうですね。
「作品に込めた想いは色々あるけれど、それを人に説明するのはちょっと恥ずかしいですね(笑)自分の気持ちを分か って欲しいというよりはどう思う?こういう気持ち”って問いかけるような感じです。」

- 今後はグループ展や個展などはもちろんのこと、何か面白い取り組みをしたいそうですが。
「自分が暮らす長野県飯田でシャッター街を使った展示をしたいです。今のアートに興味のある人とない人の距離が近くなったらいいのになあって思いますね。そんな距離を縮める「何か」を作っていけたらいいですね。」