睡蓮

美しい存在の世界を描けるアーティストを目指す

岡山県出身。岡山県在住。
影響を受けた作家:クロード・モネ、フィンセント・ファン・ゴッホ、ジョゼフ・ マロード・ウィリアム・ターナー

- 絵を描くようになったきっかけは?
子供の頃、絵を描くのが好きでしたが、自分の才能のなさにがっかりし、あきらめてしまいました。今から思えば、子供だったので、絵を描く訓練をすれば上手くなることやその方法もわかっていなかったと思います。インターネットなどない時代だったので余計に。時は流れ大人になり、人生も半ばとなった2016年のゴールデンウィークに、とあるSNSで友人達が楽しそうに絵を描いて投稿しているのを見て、わたしも急に心の底から何か溢れるように絵が描きたくなり、描き始めました。訓練もなしに子供の頃にやめたままでしたが、もう一度描き始めた今度は、最初は独学、その後デッサン教室などに通い、絵を描き続けています。最初は人物イラストを描いていましたが、2018年から透明水彩でお花の絵を描き始め、「あかり花鳥風月」としての活動を開始しました。

- 作品のテーマにしている事は?
自分が描きたい世界をアーティスト名に込めました。絵を見て心にともる小さなあかり。日本の四季折々。めくるめき美しいお花の世界。そんな絵を描きたいと思っています。

2020年からアクリル画の制作を始めました。

2021年の夏に絵を描く中で、印象派の巨匠モネの影響を強く受けていることを自覚しました。元々モネの絵を見るのは大好きでしたが、モネにならい、睡蓮や水面の絵や、印象派的なタッチの絵を描くことが増えたと思います。

2021年から、いくつか連作を描き始めました。
「花大陸」・・・現実にはなさそうな地平線までお花畑の風景画。
「MINAMO」・・・水面を起点とした写実と抽象の狭間の世界。
「印象」・・・花の印象をメインに描きます。印象を先に感じてほしいので、花の名前はローマ字表記にしています。

- これからどのような創作活動をしていきたいですか?
美しい世界を描きたいです。お花も風景も人物も、その絵を見た人が、その絵に憧れ、その絵に癒され、その絵に恋をするような、美しい柔らかな光を放つ存在感のある絵を描きたいです。どんどん成長して変化するアーティストでありたいです。

作家の地元倉敷市には、倉敷美観地区という観光地があり、そこにある大原美術館には、モネのジヴェルニーの庭から株分けされた睡蓮があります。さらにそこから株分けされ、アイビースクエアにもモネの睡蓮があります。

作家は毎年これらの睡蓮を見るのを楽しみにしていますが、実は倉敷美観地区を流れる倉敷川にも睡蓮が咲くスポットがあるのです。

モネの睡蓮は美しく手入れされていますが、倉敷川の睡蓮は多分咲きっぱなしなのでしょう。野趣あふれる趣きで、とてもワイルド。

生命力たっぷりで、最盛期には、葉っぱがひしめき合って盛り盛りになります。

人の手で手入れされたものも美しいし、自然のままに咲き乱れるのもまた良きかな。

今回は、そんなワイルドな睡蓮が増え始める前の時期、切れ目が入ったまーるい睡蓮の葉っぱが、ぽんぽんぽんと綺麗に並んでいる時期をモチーフにして、わたしが美しいと思う睡蓮を描きました。

睡蓮の花を描くかどうかだいぶ迷いましたが、今回は睡蓮の葉っぱが主役。お花にはお休みしてもらって、ぐるぐる丸い葉っぱを楽しみながら描きました。

水の透明感にもこだわったので、そこも見てもらえると嬉しいです。