憂鬱な利尻富士

複数の色を重ね合わせ、理想の色を作る

大阪府出身、大阪府在住のアーティスト。

- 絵を描くようになったきっかけは?
小さい頃から絵を描く事が好きで、画家になるのが夢でしたが、親の反対もあり普通の主婦になり、長い間絵を描く事から遠のいていました。近年になり、知り合いの方から絵画グループに誘われ制作を開始しましたが、適した場所が無く、油絵等は断念しリビングテーブルでも作業が出来て、扱い易い水性カラーボールペンを使用して点で描く事にしました。しかしペン先は0.3mm~0.5mmを使用する事が多く点で描いているので、1cm平方を塗り潰すのに一筆の何倍も時間を要し、それによる身体的不具合が生じるのが難点です。絵画仲間の方からは貴女のキャッチコピーは“Prisoner of the charm of pointillism”とネーミングされました。他の方からも体を壊すよと言われますが、「今しなければ後悔する。後悔はしたくない」とコツコツ白紙に点を打ち続けています。描く事が好きなのかな?

- 作品のテーマにしている事は?
主に外出した時等に出会った景色で、少しでも気を引かれる所があると写真に撮ります。同じ場所でも時の流れで変化が生じる事により心も動かされるのでまた写真に撮ります。特に空と木々は変化に富むのでお気に入りです。景色では無いですが万華鏡を制作しているので、内部映像も絵の材料になります。0.3mm~0.5mmの水性カラーボールペンで白紙に点を置きますが、ある程度の濃さを求めるには何度も点を重ねる必要があります。他の絵の具に比べると色数も少ないので、違った色を複数重ねて思う色に近づける様に努力します。思った色になった時は嬉しいです。

- これからどのような創作活動をしていきたいですか?
白紙に水性カラーボールペンで点で描くと点と点の間が白く残ります。白色の所はそのまま色を載せない方法で処理をしますが、有色の場合薄色以外は、紙の白がなるべく残らない様に点を打ちます。絵仲間は下色を塗ってはと言いますが、私は白紙を使用して今までの方法で描きます。
これから抽象画等も手掛けたいし、点と他の要素も取り入れた作品も手掛けたいと思っています。又、陶芸をしていて万華鏡とコラボしているので、絵と陶芸も考えてみたいと思います。