アトリエカシエ 〜erikaintheisland〜あの作品はどう描かれる?

「アトリエカシエ」はCasieアーティストの制作部屋を、こっそりのぞき見しちゃう連載。今回は、erikaintheislandさんが登場。普段は、なかなか見ることのできない制作プロセスや、アトリエ、画材などを紹介してもらいました。


erikaintheisland
愛知県出身、神奈川県在住のアーティスト。好きなことやもの、頭の中の世界を「貼り絵」の手法で描く。紙の重なりや曲線など、貼り絵ならではの立体感を楽しめる、ナチュラルかつポップな雰囲気の作品が Casie でも人気を集めている。


STEP1:色紙づくり

絵を描くのに必要な用紙作りからスタート。白い紙や、海外の新聞などの紙に、アクリルガッシュで色を塗り、その上から色鉛筆やパステルなどを使用して模様をつけたり、その時その時の気分で「色紙」を作っていきます。いつもたくさんの色紙を保存しています。


STEP2:イメージを描く

色紙ができたら、絵の制作へ。基本的に、いつも下書きはしていません。色紙を切って並べながら、頭の中のイメージを作り上げていきます。今回のチューリップも、用紙の上で。好きな色紙をストックの中から選び、切っては並べてを繰り返し、理想の絵になるように進めていきました。


STEP3:パーツの組み立て

全体的に形作りができたところで、紙の上に並べていた色紙をのり付けして、それぞれのパーツにしていきます。(《チューリップ》の場合は、お花一つひとつを先に組み立てていくイメージです)。組み立てたパーツは、用紙にのりで貼っていきます。


STEP4:用紙にのり付け

用紙に、すべてのパーツを貼り終えたら完成。このあと、作品に合わせた額装をしました。また額装前には、全体的に作品を見直してみて、「足りないかな」と思ったときには、追加でお花などのパーツを足すこともあります。


\完成した作品はこちら!/

《チューリップ》erikaintheisland

使用画材:紙、アクリルガッシュ


個展をした際に描いた、“あるひとの、あるひ” というシリーズの作品です。あるひと(女の子)のある 1 日を、イラストでストーリー仕立てにした作品の一場面。お花を買いに行くことから 1 日が始まり、買ったお花(チューリップ)をお部屋の花瓶に飾ったよというストーリーです。お話を想像しながら楽しんでもらえると嬉しいです。


\erikaintheisland's Room/

机の窓を開けると、緑があふれる制作部屋。この景色を観ながら、鳥の鳴き声を聴きながら、日々制作に励んでいます。机周りは、制作した色紙やのり、色鉛筆などを手の届く範囲に設置。貼り絵の手法のため、部屋中に紙くずが散らかるのが、一番の困りごとです(笑)。