GINZA WAKO

素材と対話し、新しく生まれ変わらせる。

神奈川県在住。
影響を受けた作家：藤田嗣治、福田平八郎、サザンオールスターズ

- 絵を描くようになったきっかけは?
物心つく前から絵を描いていました。初めは遊びのつもりでしたが、20年以上経った今でも絵を描くことが好きな気持ちが変わらないのは両親のお陰です。両親は幼い頃の私が描いた絵はどんなに下手な落書きであっても捨てることなく保管し、上手に描けた絵は部屋に飾って褒めてくれました。この出来事が成功体験となり、自身の作品をたくさんの人にも観て欲しい、自身の考えを絵で伝えたいと強く思うようになりました。

- 普段の制作はどのように行なっていますか?
自身の部屋で無音で制作しています。集中力が高まり、自らの世界観に没頭しやすくなります。

- 作品のテーマにしている事は?
最近の作品は、人間や物の持つ新たな魅力や存在意義をテーマにしています。折り込みチラシをちぎり、銀座・和光を表現した作品は素材の持つ魅力を追求した作品です。一円でも安く生活するための情報収集や割れてしまった食器を包むことくらいにしか使われない折り込みチラシですが、観察してみるとたくさんの色彩で溢れ、破いた箇所の質感や紙の感触などに個性があります。素材と向き合い新たな価値や魅力を見出だすことが出来れば、折り込みチラシを銀座のランドマークに生まれ変わらせることも出来るのです。

- これからどのような創作活動をしていきたいですか?
一つの表現方法に縛られない、柔軟なアーティストを目指しています。大学卒業後は専門の日本画だけでなく、ちぎり絵やアクリル絵具、立体作品、ライブペイント等に挑戦しています。このような活動の目的は、作品に込めたメッセージを効果的に伝える手段の幅を広げ、心と記憶に残る作品を制作するためです。今後も皆様に楽しんで頂けるような作品を発信出来るよう、絵を描くことが楽しかった頃の初心を大切にしていきたいです。