神奈川県出身、在住のアーティスト
ー絵を描くようになったきっかけは?
10代のころより絵本の作家をめざし、独学しながら出版社へもちこみ、至光社の編集者さんとの出会いで絵についてたいへんにきたえられながら、3人の子育て中の1999年に絵本作家としてデビューしました。その後、絵本の制作をつづけるなかで、作品を目にしてくださったちひろ美術館の松本猛さんにタブローへの挑戦をつよくすすめていただき、2015年頃より絵本制作と並行して絵画にとりくんでいます。
ー作品のテーマにしている事は?
複数枚のイラストレーションによってものがたりを構成する絵本の作家として出発しましたが、原画の絵...
神奈川県出身、在住のアーティスト
ー絵を描くようになったきっかけは?
10代のころより絵本の作家をめざし、独学しながら出版社へもちこみ、至光社の編集者さんとの出会いで絵についてたいへんにきたえられながら、3人の子育て中の1999年に絵本作家としてデビューしました。その後、絵本の制作をつづけるなかで、作品を目にしてくださったちひろ美術館の松本猛さんにタブローへの挑戦をつよくすすめていただき、2015年頃より絵本制作と並行して絵画にとりくんでいます。
ー作品のテーマにしている事は?
複数枚のイラストレーションによってものがたりを構成する絵本の作家として出発しましたが、原画の絵画性については、至光社にたいへん多くのみちびきをいただいてきました。その経験を重ねる中で、絵本仕事に目をとめてくださった、ちひろ美術館・松本猛さんのすすめで挑戦するようになったタブローには、いちまいいちまいに何枚分ものものがたりをこめたいと考えるようになりました。3人のこどもらとのくらしのなかで家族とともに心をうごかされてきた自然のうつろいやありようを、今ではちいさな孫たちといっしょに、ほら、あそこに、ここに、とささやきながら見る風やきこえる光を、心にうかんだものがたりをこめて描きとめたいと思っています。それらモチーフが私や私の家族を癒し、励ましてきたように、絵を通して、この世界が本来ただ生きるよろこびに満ちているのだと感じていただけることがわたしの大きなさいわいでもあります。具体的なイメージづくりは、こどもらとの日々の想いのかけらをもとにしライフワークときめて自主制作している絵物語『ポンポロッコの森』を考え続けることを基礎にしています。さらに最近は長年第2の生活拠点としている北海道での制作依頼を受ける中で、北の大地の大自然にあらためて向き合い、その”気”に浸り、いっそうすなおな心持ちで絵に向かうことができているように感じます。
ーこれからどのような創作活動をしていきたいですか?
ていねいに日々をくらしながら、自分の心持ちの日記をつける作業のように、線を探し、色彩を重ね、ずっと描き続けてゆくことが目標です。大きな絵も描きたいと思っています。