柴田 直樹
柴田 直樹

“存在するということ”とはどういうことかをテーマに岩絵具、墨、膠といった日本画で用いられる素材等を用いて制作。
 作品は“波”をモチーフに関係主義的な観点から構成している。それは抽象的とも具象的とも言える印象を鑑賞者に与え、その具象イメージも見る者によって変わる。中には具象的な印象は持つがその具体的なイメージを掴むことの出来ない者もおり、また、そもそも具象イメージを抱かずに抽象的な見え方しかしない場合もある。
 その作品は見えているもの、在ると思っているものが本当にそこに在るのか、また、在るとするならばそれは一体どこに在るのかと問いかける。
どちらかと言えば合理によって作られたそ...

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