何気ない日常で見つけた光景を切り取り、色鮮やかに描き出す。
静岡県出身、埼玉県在住
2001年 慶應義塾大学環境情報学部 卒業
2020年 京都造形芸術大学 美術科 洋画コース 卒業 (現 京都芸術大学)
2024年 講談社刊 さがるまーた Vol.1 別冊付録「白い絵本」表紙コンテスト「土井章史賞」
ー絵を描くようになったきっかけは?
母は若い頃油絵を独学で描いており、父もDIYや写真、絵画鑑賞が好きなので、一番のきっかけは両親かもしれません。小・中と図工と音楽は一週間のハイライトでした。しかし、高校は美術の授業がありませんでした。受験勉強が進むうちに自分の中で「勉...
何気ない日常で見つけた光景を切り取り、色鮮やかに描き出す。
静岡県出身、埼玉県在住
2001年 慶應義塾大学環境情報学部 卒業
2020年 京都造形芸術大学 美術科 洋画コース 卒業 (現 京都芸術大学)
2024年 講談社刊 さがるまーた Vol.1 別冊付録「白い絵本」表紙コンテスト「土井章史賞」
ー絵を描くようになったきっかけは?
母は若い頃油絵を独学で描いており、父もDIYや写真、絵画鑑賞が好きなので、一番のきっかけは両親かもしれません。小・中と図工と音楽は一週間のハイライトでした。しかし、高校は美術の授業がありませんでした。受験勉強が進むうちに自分の中で「勉強といえば五教科、芸術や運動は趣味にとどめるか、才能のあるどこかの誰かが極めること」という思い込みを持ちはじめ、美大を進路に考える勇気は出ませんでした。大学でも会社でも、人に恵まれ楽しく過ごしていたのですが、まわりは優秀な人ばかりで「正解らしき何か」ばかり探し、落ちこぼれないように球を打ち返すことだけが目的になってしまい、とても気忙しく、週末は事切れたように爆睡する日々でした。常に誰かの世界を端っこから傍観している感覚が拭い去れず、「いつか、なにかやってみたいけど、それって一体なんだろう?」、わからないままでした。失敗してもいいから、やっぱり憧れの美術の世界に飛び込んでみよう、「明日人生が終わるとしても、後悔しない生き方をする」と決め、美大に編入しました。画材を買うことができる、手足を動かし、絵を描くことができる。その上Casieさんを通じて、自分だけでは巡り会えなかった方の元へ、絵を届けることができる。ただただ、ありがたいです。先の見えない時代ですが、一歩ずつ大切に生きていこう、と思っています。
ー作品のテーマにしている事は?
何気ない日常で見つけた宝物のような瞬間や、クスりと笑ってしまう光景を描くのが好きです。朝眺めれば、「今日も気楽に行こう」、夜眺めれば、心がゆったり広がっていくような絵づくりを心がけています。
ーこれからどのような創作活動をしていきたいですか?
派手さやカッコよさではなく、しみじみと「なんかいいよね」と言いたくなるような作品を届けていきたいです。触りたくなるような風合いの手作りの支持体や、立体作品も増やしていく予定です。