浮遊感のあるメロウな色彩で、リアルな夢の世界に誘う
神奈川県出身・神奈川県在住。多摩美術大学 絵画学科油画専攻卒業。高校時代に油画と出会い、本格的に創作活動を始める。美大卒業後は、図工の先生などをしながら作品制作を行い、数多くの受賞歴や展示実績を持つ。夢と現実の間で描く、淡い色彩のメルヘンな作品は、老若男女から支持される。
影響を受けた作家:マルク・シャガール、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリッド
―「夢と現実の間」を描く作家さんは、きっと多いと思う。けれど、吉永さんの描く夢はどこかリアル。(現実っぽいって意味のリアルではなく、夢の世界としてリアルっていうこと)作品に描かれ...
浮遊感のあるメロウな色彩で、リアルな夢の世界に誘う
神奈川県出身・神奈川県在住。多摩美術大学 絵画学科油画専攻卒業。高校時代に油画と出会い、本格的に創作活動を始める。美大卒業後は、図工の先生などをしながら作品制作を行い、数多くの受賞歴や展示実績を持つ。夢と現実の間で描く、淡い色彩のメルヘンな作品は、老若男女から支持される。
影響を受けた作家:マルク・シャガール、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリッド
―「夢と現実の間」を描く作家さんは、きっと多いと思う。けれど、吉永さんの描く夢はどこかリアル。(現実っぽいって意味のリアルではなく、夢の世界としてリアルっていうこと)作品に描かれるのは、空や海や川、動物。時には、都会的な建造物の姿も。現実世界との距離感が絶妙で、どこか「違和感」のある組み合わせや色彩は、観る人の心を揺さぶり浮遊させる。
吉永「私、夢日記をつけているんです」
ー 枕元に常備した夢日記に、毎晩見た夢を記すという吉永さん。その夢日記こそが、作品のインスピレーション源だと話す。
吉永「元々は、何か物を見て描くことが好きだったんですけど、それだけじゃなくて自分が夢で見たものを取り入れたらもっと面白いんじゃないかなって思ったんです」
ー そんな吉永さんの作品には、「バク」が頻繁に登場する。
吉永「バクは、夢を食べる動物とも言われているんです。なのでよく登場させますね。他にも動物を描くことは多くて。それは、” 私が見た夢” というよりも” 動物が見た夢” というテーマで描いているからなんです」
ー なるほど。そう言われれば、どれも「動物目線」で観てしまうから不思議。毎晩の夢からインスピレーションを受けて作品を描く吉永さん。今まで数多くの作品を描いてきたが、1つ1つ夢のストーリーを覚えているのだろうか。
吉永「全部覚えています。いい夢も怖い夢もあるけれど、それが楽しいんですよね。直接、作品について説明するのももちろんいいですし、観た人に想像してもらえたら嬉しいですね」
ー 観る人を「夢の世界」に誘う吉永さんの作品。これからも、キャンバスというフィルターを通してずっとずっと吉永さんの「夢」を見させて欲しい。