京花
京花

岡山県出身。京都造形芸術大学
(現·京都芸術大学)卒業。

私にとって描くことは祈ることに似ています。
かつて祖母は、何もない空に向かって静かに手を合わせていました。その姿を不思議に思っていた私も、別れを経験した今、自然と手を合わせるようになりました。
そこにあるのは、自分の内側の声に耳を澄まし、失ったものと向き合う静かな時間です。

様々な画材を塗り重ねる行為は、形を持たない感情に温度や重さを与えるためのプロセスです。
言葉にできない感情や記憶は、形を持たないからこそ、見る人それぞれが自身の想いを重ねるための場所になれるのだと信じています。

祈るように重ねた色彩の層が、そっと誰かの心...

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