アートは生活必需品ではないけれど、
アートと暮らす人だけが知っている、特別な「発見」や「楽しみ」があるはず。

この記事では、さまざまな「わたしとCasie」のカタチを紹介していきます。

第16回目は、高山 清美さん。京都・百万遍「ハーブ専門店ぷくすけ」の店主である彼女は、Casieを使い始めて約9ヶ月。自身が店主を務めるお店にアートを飾っています。

高山 清美さんとCasie。幼い頃からアートが大好きで「アートを飾ることは、表現活動の1つ」と話してくれた高山さんの、お気に入りに囲まれた生活にせまります。

ハーブ専門店に「アート」を

私が店主を務める「ハーブ専門店ぷくすけ」は、世界中から集めた選りすぐりのハーブ70種類を取り揃えるお店。

カウンセリングをしながら、体調に合わせたオリジナルブレンドのハーブティーを提案するほか、シングルハーブの販売も行っています。

婚約指輪よりもアートが欲しい

元々、アートがすごく大好きで、自宅には複製画や絵画展のハガキがたくさん飾ってあります。

ミロの絵(当時100万円くらい)の購入を本気で考えたことがあったり、当時の恋人に「婚約指輪いらないから絵をちょうだい!」と言ったくらい、好きなんです(笑)。

なので、自分のお店をオープンする時には、もちろんアートを飾ろうと決めていました。ハーブのお店なのでボタニカルな雰囲気のアートがいいかななんて。

でも、実際にネットで探してみると、なかなか気に入るものが見つからず……。

困っていたときに、朝の情報番組で知ったのが「Casie」でした。色々なアートを実際に飾ってみることができると知り、早速始めてみることに!

お店と気持ちを「華やか」に

最初のアートは、“とにかく華やかなもの”で探しました。

というのも、お店のオープンから半年でコロナ禍になってしまい、当時は不安の多い時期だったんです。なので、自然と明るい気持ちになれそうなアートを求めていたんだと思います。

そこで見つけたのが、浅野 しょうこさんの『薔薇ノ湯』という作品。植物(バラ)のモチーフだし、明るい色合いなので、イメージにぴったりでした。

薔薇ノ湯 / 浅野 しょうこ

実際に届いて、よく観てみると細かく描かれた文字が。気になって、Casieに問い合わせてみたところ、アーティストさんから回答がありました。「とてもいい香り、いい湯だなぁ、きもちほぐれる、あたたかい、広い、心地よい」など、前向きになれるような言葉が書いてあることを知って、更にこのアートが好きになったのを覚えています。

気分や状況に合わせて選ぶ、リアルなアート

これまで、数点のアートを借りてきましたが、どれも思い出深いものばかり。

Lemon / 瀧ヶ崎 千鶴

たとえば『Lemon』は、ちょうどレモンを大量に購入した時期に選んだもの。

というのも、京都市内で無農薬レモンを作っている農家さんが、コロナ禍で大きな酒造メーカー2社にドタキャンされてしまい、倉庫に300kgのレモンが余ってしまい困っていたそうで。自分1人では使いきれないので、生徒さんやお客さんにお裾分けしたり、ジンでレモン酒を漬けたり。当時、自分の中で密かなレモンブームだったので、ついアートも「レモン」を探しちゃいました。

スペインの小さな村Ⅰ / 田中 幸一

スペインの小さな村Ⅰ』は、コロナ禍で海外旅行に行けない中、少しでも旅行気分を味わえるように。いつかまた行ける時が来た時のために、アートを観ながら「心の準備」をしました(笑)。

矢車菊 / yoko

矢車菊』は、コーンフラワーといって、お店でもハーブとして取り扱いをしている植物。お店のブルーの壁紙にもぴったり合っていてお気に入りでした。

現在お店に飾っているのは1点だけですが、いつか海外のインテリアみたいに、アートをたくさん飾って壁を“ぎゅうぎゅう”にしてみたいなぁと思っています。

「本当に好きなもの」だけに囲まれた生活

コロナ禍になってからは、在宅時間が増えたことで、自分の生活や自宅、持ち物を、あらためて見直すように。

今まで自宅に置いていた、“仕方なく買ってしまったもの”や、“とりあえず買ったもの”を思い切り処分して、見ていて心踊るようなお気に入りアイテムだけを厳選しました。

元々、焼き物や陶器類が好きなので、雑誌を見て一目惚れしたものを新しく購入したり、ネットで若い作家さんの作品を購入したり。

それと同時にお店でも、カウンセリングは完全予約制、常連さんはほとんどネットオーダーになったので、1人で過ごす時間が増えました。

何かを作ったり、ハーブをブレンド・調合したり、webサイトをいじったりと、常に作業に追われているのですが、そんな時、ふとアートが目に入ると、ちょっといい気分になれるんです。

それまでは、お店で作業をしていると「片付けないと」とか「配置良くないかな」とか、マイナスな部分に目が行きがちだったのですが、アートを飾ってからは、ふと目が止まるのが「アート」になったんですよね。

仕事中のストレスも減って、心地よい気分で仕事ができるように。それは、アートがくれた大きな変化だと思っています。





自宅でも、職場でも「本当に好きなものだけに囲まれた生活」をできていることは、幸せ。

私にとってアートを飾ることは、癒しでもあり「表現活動」の1つでもあります。
私はアートが大好きだけど、自分では描けない。なので、気分に合わせたアートを飾ることで「自己表現」をしているのだと思うんです。


今回「わたしとCasie」をお話いただいたのは、高山 清美さんでした。
ご協力ありがとうございました!

ハーブ専門店ぷくすけ
〒606-8226
京都市左京区田中飛鳥井町104-12
公式サイト

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【取材元】
株式会社Casie
WEBサイト:https://casie.jp/