どうも、CasieMag 専属ライターの yukiです!

今回私は、瀬戸内国際芸術祭にて、
1日目は直島に、2日目は男木島と女木島に行ってきました。

これからの季節、連休もあります。
ぜひ参考にしてみてはいかがでしょう!



今回は、男木島での出来事を書いていきたいと思います。

男木島に上陸―!

2日目は、1日目と違ってくもり。
午後からは雨の予報。

朝は6時半に起き、目をこすりながら、
なんとか8時発の船に間に合い、高松港から男木島へと向かいました。


高松から女木島と男木島を結ぶ、「めおん」号。

めおん」は、直島に向かったときの船より、だいぶ小さな船でした。

高松⇔女木⇔男木を結ぶ「めおん」。
高松→女木、女木→男木は、それぞれ20分ほどで行ける。

男木島のアートたち


男木島に着いたのは、8時40分。
まず港に到着して、向かったのは男木島交流館

ジャウメ・プレンサ〈男木島の魂〉


港のすぐ目の前にありました。

晴れていたら、屋根にあるいろんな文字が地面に影で見えるのに...
くもりで何も見えませんでした。

屋根をよくみると、いろんな文字が!写真だけみても何が書かれてるのか解読はできない...

ここでは、男木島のマップをもらい、帰りの船のチケットを先に買いました。

さーーー!芸術祭2日目だー!
男木島は、ずっと行きたかった場所。

まず向かったの、タコ壺!

TEAM 男気〈タコツボル〉
このタコ壺は、遊具として遊べる。


男木島は、昔からタコ漁が行われているらしく、
その伝統的ななごりからこの作品が生まれたそう。

瀬戸内国際芸術祭の作品は、
このように島になにか関係のある作品が多いです。

タコの足。タコ壺から出てる感じがまた本物のタコ壺っぽさを感じます。



このタコ壺を覗いてみると...

タコ壺にひっかかたタコ



こちらを覗くタコ。目が合ってしまった...

タコの素材が、網に見えます。
実際、タコ漁のときに使われている網なのかな?


さて船が着いた周辺のアートを鑑賞した後は、
男木漁港の方へと向かいました。

狭い路地をひたすら歩いていくと、男木小・中学校が見えてきました。


レジーナ・シルベイラ〈青空を夢見て〉


これは、男木小・中学校の体育館。

2010年、第1回目の瀬戸内国際芸術祭が終わってから、
2011年には、島の小中学生がいなくなってしまった男木島。

男木島出身の福井大和さんは、
そんな実態を知っていくうちに、島の手助けがしたいと島へUターン。
男木島で活動していく中で、幾度も自治体へお願いをし、学校再開を実現。

また瀬戸内国際芸術祭を通じて、男木島への移住者が急増。
いまでは、続々男木島の人口が増えているそうです。

福井大和さんのインタビューも合わせて、読んでみてください。

https://www.kagawalife.jp/immigration/?exec=detail&id=3


瀬戸内国際芸術祭が、地域問題を支えるきっかけとなっていたのです。
アートが、人と人をつないでいるのですね(すごすぎる...!)

男木島へ行く前からこの事情を知っていたので、
体育館を生で見て、アートが人々にもたらす力について改めて考えさせられました。


そのまま路地を抜けて、大井海水浴場方面へ。


海の近くにいたねこちゃん、めっちゃついてきた。


歩いていると、野良猫が後をついてきました(笑)

何も餌もってないのー!ごめんねー。

ってことで海沿いを歩いていくとアート発見!


山口啓介〈歩く方舟〉


作品の先には、広い海が!!ほんと自然豊かだな~

でかー!身長158cmのわたしより余裕で大きかった。


ノアの方舟からヒントを得て、作られた作品。

いまにもおおきな海へと歩き出す様子が表現されていますねー!

歩く方舟を見終わったあと、再び男木島中心部へ。

歩いている途中に出会った、ねこ。
さっき出会ったねこと同じかな?

またまたねこちゃん、じぶんの手を枕にして寝てるぞ~。スヤスヤ。。。かわいい♡


次に向かったのは、歴史ある家屋へ。


村山悟郎〈生成するウォールドローイング-日本家屋のために-〉


かつては商店だったそう。築90年とはなんともご立派...!

男木島の植物をイメージして描かれている作品。
とても細かな線で描かれていました。


少し休憩がしたくなったので、近くの男木島図書館へと向かう。

図書館のとなりには、オギケノヒと像と太陽社というカフェと自家製オーガニックハーブのお店が!
ここで注文をして、図書館で休憩することもできる。



こちらの男木図書館、オギケノヒ。

先ほど男木小・中学校のところで紹介した福井大和さんが、ご夫婦で運営・経営されています。

ハーブの飲み物を頼んで、男木島図書館で休憩することに。
冷房が利いていて、涼しい―!外がムシムシしていたのでありがたや。


中に入ってみると、なんだかとーってもノスタルジックな気持ちに。


中には専門書から小説、絵本や写真集などさまざまなジャンルの本がいくつも並べられていた。


机と椅子が、小学校のときにつかっていたものとまったく同じだ!

中では、福井大和さんがアジア系の外国の人たちとインタビュー中なのかお話されていました。

入口のそばにあった本棚を覗いていると、
男木島の移住者について書かれた小さな雑誌がありました。

読んでいて、
いつか島暮らしできたらいいな~なんて考えながら、男木島図書館を後にしました。

図書館から少し歩いていると、
島のあちこちで目にするものがありました。

なんだろう、これ?

オンバ・ファクトリー
細い道や坂道が多い男木島では、実際にこのオンバ(乳母車)を使って生活をしている。


オンバと呼ばれる乳母車を使って、地元の人々はこれに荷物を積んだりして生活しているそう。

男木島を歩いていると感じることなのですが、
とっても細い路地や坂道が多い!!!
そんな中で、荷物を運ぶときに便利なのがオンバなのでしょう。

実際に使用しているオンバをアート作品にして、展示されていました!

なかには見たことあるあの形が...!
価格は10万円!!



クロネコヤマトの形がしたオンバを発見!!
このオンバを使うことで宅配便の人になった気分を味わえそうですね!

もしも、男木島でUber Eatsが流行ったら、オンバ流行りそう。。。

そんなことを考えながら次に向かったのは...?

川島猛とドリームフレンズ〈The Space Flower・Dance・Ring(宇宙華・舞・環)〉


古民家を利用して作られた作品。
天井や壁、床すべてが絵画で覆われていました。

靴を脱いで鑑賞しました。
写真からもわかるとおり、原画の映像も壁に映し出されていました!

とってもカラフルで歩いてるだけで、ワクワクしました♪


床もすべて絵が!!!
絵を踏んでるってなかなかできない体験でした。


民家を出て歩いていくと、家屋の壁にアートが!


眞壁陸二〈男木島路地壁画 プロジェクト wallalley〉


島のあちこちでこの壁アートは見ることができます。
島の廃材や廃船にカラフルに絵をデザインしているようです。

古民家の壁がアートに生まれ変わっているのを目にすると、
男木島もまた直島と同様に、アートの島だなぁと感じました!

さてさて、お次は二階建ての古民家へ。

松本秋則〈アキノリウム〉


1階には影絵。

2階に進んでいくと、1階の影絵である竹が音を奏でていました。
でもどうやって音が出ているのか、まったくわからなかった...

竹の音って想像つかなかったけど、すっごく心地よかった!
少し暗くて、でも竹の音が流れて居心地がいい...
プラス冷房も効いてたし、余計ずっといたい気分になった(笑)

次に向かった場所は...?

高橋治希〈SEA VINE-波打ち際にて-〉



陶器製でできた花が波のように見える作品。窓を海に見立てて、波がこちらまで打っているよう!

この花、肉眼で見るとめちゃくちゃ綺麗。

吹き抜けてる窓の向こうに広がる景色がまたいい!
風が通るたびに本当に波のように見える不思議な作品でした。

次の空き家はもういろいろ物が壊れていました。
だれもいないこの家にたったあるのは、天井から流れている水だけ。

一体どうやって天井から水が流れているのかは見えません。
だれもいないはずなのに、水だけあるのがまた何とも言えない雰囲気です。

この水、勢いすごかったです(笑)

遠藤利克〈Tribe-家-〉


次の空き家に行くと、な、なんだこれ!?

リン・ティェンミャオ〈自転-公転〉


バッグ、置物、こけし、湯飲み、歯ブラシなど...
日常品がただただ回っていました(笑)

ただ回っているだけなんですけど、
さっきの水が流れているだけの空き家とはまた違った雰囲気でした。

あれ、ここだれの家だっけ?

次の作品は~?

栗真由美〈記憶のボトル〉


この作品、個人的にすごくお気に入り。

島の人々の記憶が、小さな瓶に詰まっていて、少しの明かりで照らされている作品。

島の人々の思い出のものや、島のモノが瓶の中に入っています。
じーっと見ていると、なにかのおまけのようなものから、結婚式の写真や家族写真など
これもまた、男木島の歴史でもあるなぁと感じました。


次は、部屋が90度に回転したお部屋。

大岩オスカール〈部屋の中の部屋〉


壁にあるはずの掛け軸が床に、床にあるはずの畳が壁にあったりと、
初めて見る光景に、えっーとどうなってるんだ!?と
頭をフル回転させて作品を見ていました(笑)


続いては最後の空き家へ

サラ・ヴェストファル〈うちの海 うちの見〉


真っ暗な部屋に入ると、長い椅子があり、座って鑑賞しました。

目の前には水が張られており、その奥には明かりと映像が流れていました。

大きなタコが部屋の奥で泳いでる...!!タコがなんといってもリアル。

男木島に着いてからタコに触れる機会が多い!やはり男木はタコが根深い。


そうして10時からノンストップでアート作品を鑑賞した後、気づくと12時前。
女木島へ行く船は13時発、時間があるのでそれまで男木島で昼食をとることに。


向かったのは、地魚料理のお食事処「」。

男木港からにも近い円。新鮮な料理が食べれそうな雰囲気~!


看板を見ると、瀬戸内国際芸術祭の期間中は、限定メニューのみとなっていました。

入ると、ちょうど窓際の席が空き座れることに!

水はセルフサービスでした。

水を2杯飲み終わった後、料理がきました。


おまかせ定食(瀬戸内国際芸術祭期間中の限定メニュー)
三種盛り-たこ天・ブリの照り焼き・アジフライ、小鉢二種、ごはん、みそ汁、香の物


「お、おいしそうすぎる...!!いただきまーーす!!!!」

こういうとき、どれから食べるか迷う。

結果、どれもものすごくおいしかった...

右のお皿にある三種盛りは感動しました。
男木島のタコなのでしょうね!特に、たこ天んん!!!感動しました。
いままで人生で食べてきた中のたこ天の中でいちばん美味でした。

なんかすっごい新鮮な味が口いっぱいに広がったし、やわらかいしなんだこれ!って感じ。

男木島に行った方はぜひ行ってみてください♡おすすめです。

男木島をおとずれて

昼食を食べた後は、すぐに船に乗る列に並び、女木島へと向かいました。

ちょうど昼から男木島に到着した人たちと入れ違えに。

女木島へ向かう、めおん2


男木島は、細い路地や坂道が多く、徒歩でアートを鑑賞するため
島をゆっくり歩きながらアート散策することができました。

歩いていると、島の人々が話かけてくれたり、
猫が自由に生活していたり、島の雰囲気が直島とおなじく穏やかで定期的に行きたくなる
なにかがある場所だと思いました。

また男木島を訪れたのは初めてでしたが、
なにか懐かしい、ノスタルジックな気持ちにさせてくれる魅力ある島だと感じました。


秋会期の頃には、少し涼しくなっていると思うので、
芸術の秋にアートと島の雰囲気をぜひ堪能してみてくださいね!

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