2018.09.30 更新

江川 真嗣インタビュー(2018)

島根県出身/神奈川県在住
個展やグループ展、フライヤー作成などの活動をしながら、どこか切なく愛のある作品を描くアーティスト。そんな彼の生い立ちや、作品に対する想いに迫ります。

江川真嗣が選ぶ15曲を聴きながらどうぞ。

 
どこか切なく、それが愛おしい。感情を揺さぶるアート
高校卒業後、進路を迷っているときに母親から美術大学への進学をすすめられたという江川さん。
それまでに「絵を描きたい」と母親に話したことはなかったという。
なのになぜ美大への進学をすすめてくれたのだろうか?

江川「もしかしたら、僕が美術の課題をわざわざ持って帰って描いていたりとか、情熱大陸(TV番組)で写真家とかダンサーとか表現者の回を好んで観ていたのを、母親は知っていたのかもしれません。」

 

恩師は、ビールを飲みながら絵を描くおばあちゃんだった
そんなこんなで美大への進学を決めたはいいものの、何の画材を買っていいかもわからなかったという江川さんは、地元島根のカルチャーセンターを訪れた。そこで「恩師」と呼べる人物に出会う。
江川「その恩師の先生はビールを飲みながら絵を描いているようなカッコイイおばあちゃんですね(笑)僕を家に呼んで絵の描き方を教えてくれたり、素人の僕に作品の意見を求めてくれたり。今でも、個展やりますって連絡すると電報をくれるんです。」
そんな恩師の他にも、一緒に上京をしたという役者をしている親友や仲の良い友人や家族の話を聞いた。周りの人の支えや、周りの人から受ける刺激が、今の江川さんをつくっているように思えた。


 
いつも思い浮かべるのは地元・島根の景色
江川「東京という街にはすごく刺激を受けているんですけど、絵を描くときに思い浮かべるのは、海とか山とか、そんな地元(島根)の景色だったりするんですよね。」
江川さんの作品がどこか懐かしくノスタルジックな気分にさせるのは、そんな部分からなのかもしれない。
どこがといえば難しいけれど、江川さんの作品には「切ない」という言葉がとてもよく似合う。
この「切なさ」は、悲しさとかそういうものとは違って「愛おしさ」にも近いように思える。

”切なくて、愛おしい”
現代を生きる人なら誰しも、グッと引き込まれるキーワードの組み合わせなのではないだろうか。

Interview/Text:miwo tsuji
 

江川真嗣,アーティスト,インタビュー
島根県出身。高校卒業後、進路を迷う中で母親がすすめてくれた武蔵野美術大学 通信過程へ進学。 そのタイミングで恩師である永尾氏に出会い基礎を学ぶ。卒業後は鹿児島県での暮らしを経て、東京へ。個展やグループ展、フライヤー作成などの活動をしながら、どこか切なく愛のある作品を描く。