『叫び』を制作したことで有名なノルウェーの画家、エドヴァルド・ムンク。
『太陽』はムンクが1911年から1916年にかけて制作された晩年の作品です。
高さ450cm、横幅772cmとムンクの作品の中では圧倒的に大きく、現代壁画の最高傑作とまで言われています。
作品ではノルウェー語で「入り江」を意味するフィヨルドの海に昇る朝日が描かれています。華やかな色遣いで自然の魅力を描かれているのが特徴的な作品です。
ムンクの作品は「不安」「絶望」「恐怖」など、ネガティブな感情を表現する画家でした。代表作である『叫び』では「死に対する不安」を表現されています。
ムンクは精神的に問題を抱えており、幻覚や幻聴の症状があったことが作風に影響されていました。
しかし、『太陽』では、力強さや清々しさ、自然の偉大さなど、生命に対するポジティブな感情を表現しているように思えます。
それは晩年のムンクが精神的に安定していたことが要因ではないかと言われています。
現在、『太陽』はオスロ大学に所蔵されています。
ムンクの画家人生で唯一と言って良いほど、明るい作品『太陽』はいかがだったでしょうか。
ムンクの作風の特徴でもある人間の闇の部分を表現した作品にも素敵なものがたくさんありますので、ぜひ下記の記事も合わせてご覧ください。
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