ノルウェーの有名画家エドヴァルド・ムンクが制作した『叫び』。世界的に有名な絵画のひとつで、誰もが一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

そんな『叫び』には謎に包まれ、長年論争にされていたことがありました。

ムンクは生涯、4つの『叫び』を制作しました。そのうち1893年の作品の左上にノルウェー語で「狂人にしか描けない」という肉眼ではほとんど見えない落書きが鉛筆で書き込まれているのです。

これまでは『叫び』を鑑賞し、不満を持った人物が書いたというのが有力ではありましたが、真相は明らかになっていませんでした。

その謎が2021年2月22日にようやく明らかになりました。

ノルウェーの国立美術館は赤外線などの解析によって「落書きしたのはムンク本人」と発表しました。美術館は本人の筆跡で間違いないと結論付けています。

なぜ、ムンクがこのような落書きをしたのか動機は明らかになっていません。しかし、ムンクが初めて『叫び』を一般公開した際に、多くの批判があったそうです。また、ムンクは当時、幻聴や幻覚に悩まされていました。作品を見ても『叫び』の背景は歪んでいます。それは幻覚によってムンクは実際に見えていた景色だと言われています。幻聴によって自然が叫んでいるようにも聞こえたため、『叫び』というタイトルにもなりました。

『叫び』

これらから、ムンクの精神状態は安定していなかったと思われます。落書きに記されたよう、本当に『狂人』のような状態だったのではないでしょうか。

今回、落書きの真相が明かされたことにより、さらに『叫び』の価値は上がるかもしれません。コロナが終息した後、ノルウェーへ旅行する人が増えそうです。

『叫び』には他にも興味深い話がたくさんあります。さらにムンクについて知りたい方は、下記の記事も合わせてご覧ください。

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