
こんにちは。casieライターのkanocoです!
みなさんは春夏秋冬、どの季節が好きですか?私はクリスマスがある冬が大好きです。
クリスマスとは一体なんの日でしょうか?それは、キリストの誕生日?それは違います。実は、
クリスマス(英: Christmas)は「キリストのミサ」という意味で、一部の教派が行うイエス・キリストの降誕祭[。あくまで誕生を祝う日であって、イエス・キリストの誕生日ではない。
とゆうこと。今までクリスマスはキリストの誕生日だった思っていたので驚きました(笑)
そして、今回皆さんにお伝えするのは、そんなキリストの絵画のお話。それは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」。
最後の晩餐

最後の晩餐は、とても有名な絵画。
知らない人はほとんどいないはず。この絵はサンタ・マリア・デッリ・グラッツェ教会付属の食堂の壁画として描かれました。
では、この絵画はどのような意味が込められているのでしょうか?
最後の晩餐にまつわるエピソード

この場面は、イエス・キリストと12人の弟子と共に晩餐している様子。
何故最後の晩餐は、「最後」なのか?
なぜかというと、この晩餐の翌日に、キリストは逮捕されてしまうからなのです。なので、キリストにとって、これが最後の晩餐だったのです。また、また弟子にとっても、キリストとの最後の晩餐になりました。
この絵の瞬間はなにを捉えてる?
ここでは、イエスがこんな発言をしています。
「あなたがたのうちの一人が、わたしを裏切ろうとしている」
このイエスの言葉によって、弟子たちが驚いて、それは誰だ!?と裏切り者探しをするという場面を捉えているのです。これが「最後の晩餐」のエピソードです。そのため「最後の晩餐」は、ただの単なる食事の風景ではなく、誰かの「裏切り」が告げられる場面を描かれているのです。
登場する12人の弟子

左から順に
・バルト

友人のフィリポの紹介でキリストに会います。そのときにキリストから「あなたは真のイスラエル人」と言われ感激して12弟子の仲間入りを果たします。
・小ヤコブ

小ヤコブは信仰が深く、敬虔な人物であったといわれています。小ヤコブはキリストと容貌が似ていた人物でした。そのため、多くの人々がキリストと間違えるほどと言われています。
・アンデレ

元々漁師で、シモンと漁をしているときにキリストに「わたしについてきなさい、人間をとる漁師にしよう」と言われ、網を捨てて着いていったという話が残されています。
・ユダ

ユダはとても信頼されていた人物で、キリスト一行の金入れを預けられるほどでした。しかしユダは、、、、実は、、、、。
・ペトロ

この「最後の晩餐」ではナイフを持っている人物としても有名です。しかし、ナイフを持つ手の描き方が不自然であることから、ほかの人物がいるのではないかと考えられています。
・ヨハネ

ペトロ、大ヤコブ共に特に最も地位が高い弟子と言われています。
12弟子のなかで、最も年少なのがヨハネです。
・キリスト

キリストを中心に皆が座っています。ここでは12弟子とキリストが食べているものは、パンと葡萄酒だとされています。パンはキリストの体、葡萄酒はキリストの血を喩えられているのです。
・トマス

トマスは疑心深い人物だったため、「疑心トマス」と言われていました。なぜかというと、キリストが復活したときに信じなかったたのでした。キリストの復活を信じたのは、トマスが脇腹の傷跡に手を触れたときでした。
・大ヤコブ

気性が荒く、短気で野心家だったと言われています。弟のヨハネも血気盛んで荒々しい性格だったため、「雷の子ら」と言われました。
・フィリポ

12弟子のなかでも親しみやすい人物で、キリストとともに旅をする間は食料調達係でした。しかし、キリストに呆れられるほど、的外れな言動が多かったともいわれています。
・マタイ

マタイの気質は気前の良さでした。「謙虚さ」と、マタイが記した「マタイによる福音書」に与えられている「特別に高い地位」と合わせて、「4つの徳」が備わっていたといわれています。
・タダイ

タダイはイスカリオテのユダと間違えられるため、ローマカトリックでは祈りをささげるのを避けられていました。そのため、ユダ・タダイは「忘れられた聖人」ともいわれています。
・シモン

シモンはアンデレの弟です。シモンは最初、キリストを政治利用しようと考えていたようです。しかし、キリストの復活後にキリストの考えを真剣に考え直し、温和な弟子になったといわれています。
裏切り者は誰!?
この絵画のシーンでは、弟子とともに食事を取りながら、キリストがこの弟子の中に裏切り者がいる、と予言するのです。ここでの重要人物は、まさにこの予言される側、つまり、裏切り者ですよね。裏切り者は、ユダ。

ユダは、イエスを敵視していたユダヤの祭司長たちに、イエスを売り渡すのを銀貨30枚で引き受けることになっていました。それは秘密だったはずですが、「最後の晩餐」の場において、イエスが見破ってしまうのです。
しかし、ここで1つの謎が隠されています。

ユダの手元に注目。ユダの手元には銀貨30枚が入った袋とされているものが描かれています。まだ、イエスを売り渡していないのにとうして、今銀貨を持っているのでしょうか?という謎がよく言われています。
絵画風 壁紙ポスター (はがせるシール式) 最後の晩餐 イエス・キリスト レオナルド・ダ・ヴィンチ
最後の晩餐の絵画はこれだけじゃない!
最後の晩餐は、この作品だけではないのをご存知でしたか?実は他にも最後の晩餐が描かれている作品があるのです。
でもモチーフはおんなじ。ヨハネが書いた福音書のエピソードをもとに描いています。それがこちらの福音書の文書。
イエスのすぐ隣には、弟子たちの一人で、イエスの愛しておられた者が食事の席に着いていた。
ヨハネの福音書、「ヨハネの髭」より
シモン・ペトロはこの弟子に、だれについて言っておられるのかと尋ねるように合図した。
その弟子が、イエスの胸もとに寄りかかったまま、「主よ、それはだれのことですか」と言うと、
イエスは、「わたしがパン切れを浸して与えるのがその人だ」と答えられた。それから、パン切れを浸して取り、イスカリオテのシモンの子ユダにお与えになった。
このシーンがレオナルドの最後の晩餐だけでなく、ほかの最後の晩餐にもこのシーンが用いられています。どんな絵画があるのか見ていきましょう!
ピーテル・パウル・ルーベンス作

レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』のテンペラによる壁画は、このルーベンスに大きな影響を与えているのです。ここで注目するのは、テーブルと人の並び方。レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』では、長いテーブルと人は一列に並んでいたのに対し、この最後の晩餐は丸いテーブルをみんなで囲んでいます。弟子の人数も12人いるのですがこちらの方がギュッと詰まっている感じがしますね。
ダニエレ・クレスピ作

モチーフは縦に長いレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』ではなく、ミラノのサンタマリア・デッラ・パッシオーネ教会にあるガウディンツィオ・フェラーリの『最後の晩餐』の原型から得たものです。食事がなんだから豪華な気がしますね。こちらも丸いテーブルです。しかし上の方に天使がいますね。ナイフを持ってるのがペトロじゃないのもまた違いの1つ。いろいろな最後の晩餐を比べるのは面白いです。
ドメニコ・ギルランダイオ作

この最後の晩餐は、テーブルは一直線。テーブルの手前に一人誰かがいます。これはユダなのです。裏切り者と予言されたユダは、目の前に立たされるのです。皆が冷静にユダを見つめています。これは、キリストが「裏切り者がいる」と言ったあとの事なのかな?と思います。こんな最後の晩餐もあるんですね!
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