正式名称・ジャン=ミシェル・バスキア

アメリカ出身の世界的に有名な現代アーティストです。そんな彼は、彼を題材に映画が4本も作られるほど。

10年間の活動で1000点以上の作品を残し、『ブラックピカソ』と揶揄されることも。

日本内では、ZOZOTOWNの前社長であった前澤氏がバスキアの作品を123億円で購入したことでとても有名にになりました。

絵画レンタル バスキア
前澤氏が購入した作品
『untitled』

9月からは東京においては、バスキア展が行われており日本内でもどんどん注目されています。

今回はそんなバスキアの生涯・作品について迫ります!

バスキアの生涯

彼のアートの起源は母親?!

1960年、アメリカはニューヨークのブルックリンに生まれます。

当時のニューヨークは、格差に溢れる街。

金融街としてきらびやかな側面をもつニューヨークと、カオスな雰囲気を残す地下鉄。さらにはスラム街もあったりと、様々な顔を持ちます。

バスキアの父親はプエルトリコ系移民の会計士、母親はハイチ系移民。母親は、バスキアが幼少期の頃から、美術館によく連れていくなど、小さい頃から美術にたくさん触れさせています。そんなバスキアはブルックリンの美術館のジュニア会員でもあったほど。

当時も今もニューヨクは『陰』と『陽』が顕著な街である

彼の芸術には、幼少期から読んでいた書籍が大きく影響しています。彼は7歳にして、英語・フランス語・スペイン語を理解しており、歴史や詩、神話のような難しい本さえもを読んでいました。

8歳の時に腕の骨を骨折した時には、入院の暇つぶしに『グレイの解剖学』という著名な解剖学書を読んでいるほどの読書家。またこの本はのちの彼の作品に大きく影響を与えます。

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出版から1世紀以上経った今でも解剖学の有名著書である

その後両親が離婚。
バスキアは2人の妹と共に父親の元で過ごします。

そんな彼は15歳の時に家出をします。ニューヨーク・マンハッタンにある公園のベンチで寝る日々を過ごごし仲間とつるむ毎日。しかし、警察に逮捕。父親の保護観察下となります。

その後高校に通いますが中退。

才能を開花させていくバスキア

難しい思春期を過ごしたバスキア。

17歳ごろから彼はアート活動を本格的に開始します。

いろんな団体と交流を深めながら、Tシャツやポストカードを売り、生活費を稼ぐ日々を過ごします。そんな中からは、友達と『SAMO』(“Same Old Shift” =いつもと同じさ)というユニットを結成し、どんどんアート活動を広げていきます。

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当時のニューヨークのグラフィティアートでは、「数字と名前」のシンプルなタギング(個人やチームの名前を書くこと)で飽和状態。

そんな状態の中、消費主義や政治のことを詩的に描いた彼らの作品や言葉は、当時のニューヨーカにとってとても変わった物に見えたに違いないでしょう。

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ストリートにアートをどんどん描いた彼らはどんどん有名に。ほどんどホームレスの状態から、1枚の絵を最高額で25,000ドル(250万円ぐらい)で販売するまでに至ります。

ニューヨークに見つかったバスキア

20歳は彼にとっての転機の年。

SAMOでの活動を休止していた彼は、初めてバスキア名義でのグループ展に参加。たくさんの有名アーティストが参加している中、彼の作品も引けを取らず、様々な美術評論家や学会員の目に止まることとなります。

これをきっかけにアーティストとして生きていくことを決意したバスキア。SAMOだけでなく、バスキア名義でもどんどん活動を広げていきます。

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『SAMOは終わった』
1979年にSOMAは活動を終えている

彼のアートとしての功績は、『挑発的二分法』を生み出したことにあると考えられています。そんな彼の作品は数々の個展で大成功を収めていきます。

『挑発的二分法』とは・・

2つのものに焦点を当てて作品を制作すること

バスキアの作品は、『金持ち』と『貧乏』、『外側』と『内側』などの相対するもの2つに焦点をあてて制作していることが多い。

またそんな1980年は彼の人脈にとっても大事な年。

『ポップアート』で有名なアンディ・ウォホールと出会い親交を深めています。自身のビジネス、アートの面でも成功しているウォホールは、富も名声も手に入れた言わば王様。当時のバスキアにとっては憧れの存在であったでしょう。

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20歳以降、ニューヨークを含む世界各国で活躍していくバスキア。当時有名なギャラリーや美術館が、バスキアの作品を独占的に取り上げるほど世界のアートを席巻していました。

しかし、そんなバスキアもアーティストとしての苦悩からなのか、薬物に手を染めてしまいます。

自分の作品が誰にも注目されなくなる不安や、誰かに盗まれてしまうのではという恐怖に苛まれている、と親交のあったアンディ・ウォホールに打ち明けていたそうです。

親友であったウォホールと親交を深めていたバスキア。そんな2人は、お互いのコラボレーション作品を作るほどであったそうです。

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しかし、58歳の時にウォホールが死去。

そんなウォホールを追ってなのか、翌年ヘロインのオーバードーズによりバスキアもこの世を去ることとなります。

作品から何を考えるのか

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アートの批評家であるリチャードマーシャルは、「政治的、社会的、人種問題など、いくつかの違ったテーマが、文字やシンボルとして作品に潜んでいることがバスキアの魅力だ」と述べています。

直接アート作品上に言いたいことをダイレクトに描くのではなく、文字や図形などのシンボルを用いて間接的に作品の意味を散りばめています。

ただぼんやり作品を眺めているだけだと、ただの“何か深そうなこと”を描いているだけに見えるかもしれません。

しかし、作品を眺め、1つ1つのモノを眺めていくとぼんやりと彼の言いたいことが見えてきます。ですがここからわかることは断片的。彼が表現していることを完璧に理解できる訳ではありません。見るひとそれぞれが作品と対話し、それぞれが作品の答えを見出しでいくのです。

そんなメッセージの多義性こそがバスキアのアートの面白さなのです。

有名な作品たち

無題(頭蓋骨)

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頭蓋骨をテーマに描くことが多いバスキア。そんな彼の代表的作品の1つです。

彼が20歳の時に書き上げた、バスキアの作品の中でも初期の頃の作品です。

この作品では、『内』と『外』の2つに焦点が置かれています。実際の頭蓋骨とは、この作品のように歯やあごはむき出しで肌がないものです。『外部』を知覚することのできる、鼻や目、耳などは、頭蓋骨の『内部』に存在していて、外と内が1つの絵画の中に点在しています。

頭蓋骨とは死を表しているもの。でもここでは、目や耳、鼻、髪の毛なども存在していて、まるで頭蓋骨に奇妙な魂が宿ったようです。

顔を見ていると、不完全なその構造が見えてきます。頭の中には、落書きで満たされ、抽象的な線や図で満たされており、それは意味を持っているのかさえもわかりません。

また、この黒い肌は、黄色やオレンジ色の明るい色を目立たさせます。しかし、この絵画から得られるのは何か負の感情。倦怠感や無気力さを感じます。

この作品は社会の何かを表しているのでしょか。その黒色の肌は人種問題について訴えているのでしょうか。バスキア本人は答えを残しておらず、その答えは作品を見た各自に委ねられます。

黒人警察官のアイロニー

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社会に対するメッセージが顕著であるこちらの作品。この作品が制作された頃は、白人が支配したアメリカが変わり、アフリカ系アメリカ人が社会の重要なポストにつき始めていた頃でした。

ニューヨークで育った “黒人”であるバスキアにとって、多くの同じような人種の人間は、白人社会の中での抑圧的な警察官を敵視していると考えていました。そんな警察官になりたがる、アフリカ系アメリカ人を皮肉的に批判しています。

キャンバス真ん中に存在する、「黒い塊」のような支配的な男性。警察官、ではなく何か子供のようにも見えます。子供の落書きのような曲線なども書き込まれており、警察官のような権威的な印象を感じることはできません。

また、帽子の中にはたくさんの色が散っています。そんな描写はまるでピエロのよう。白人社会のアフリカ系アメリカ人は白人警察官に踊らされている、と表現しているのでしょうか。

また、注目したいのが後ろの背景。あえて背景を白色にしている理由は、やはり白人とアフリカ系アメリカ人のを対比させているからではないでしょうか。白色に囲まれている黒色の警察官。やはり、白人社会の操り人形と化してしまっている黒人警察官を表現しているのおでしょうか。

無題(黒人の歴史)

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この作品は、アフリカ人を

画面の中央には、エジプトの死者の神であるオシリス船とともにナイル川を下る様子が描かれています。もちろん、当時の奴隷としてヨーロッパ人に連れて行かれた黒人の移動手段は船。その船の中ではまるで物扱い。狭い部屋に何十人と押し込められ、ほとんどの人が船の上で命を落としたと言われています。

また作品の右側には、描かれている黒人の上に、『Esclave, Slave, Esclave(奴隷)』という字が伏字、殴り書きで書かれています。

今となっては人種差別はタブーであり、あってはならないことです。ですが、かつて黒人を奴隷扱いしていたという事実は忘れてはいけないことでもあります。

そんな中、都合よくその事実を忘れ、過去の悲惨な歴史を歪めようとしていた、当時の歴史学者を表現しているとも言われています。

他にも、アメリカの奴隷貿易やプランテーションでの奴隷の強制労働の歴史などを垣間見ることができます。

バスキアのアートは世界中へ

バスキアの作品には、一眼見ただけじゃわからない力強いメッセージが込められています。

そんなメッセージには、政治や社会のことであったりと多岐に渡ります。

新たな現代アーティストとして成功を納め、だからこその苦悩に悩まされたバスキア。

彼の死後30年経った今も、彼の名声は止まることなく世界中に響渡っています。

『バスキア風な絵画』をレンタルしてみる?

世界に名声を轟けたバスキア。そんなバスキア“風”な作品も、レンタルしてお家やオフィスにレンタルすることが可能です。

⬇︎レンタル可能作品の例はこちら

稲垣尚毅稲『神様の顔』

稲垣尚毅『みんなの手』

稲垣尚毅『梟』

稲垣尚毅『集中』

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