絵画にも様々な種類がありますが、その中でもわかりにくい絵画が多数あります。
「自分でも書けそうなのに、なんですごいと言われているんだろう?」ってよく思われてたり。
その中でも、難解な『抽象絵画』。
なんか自分でも描けそうな作品ですよね?
でもそんな抽象画にもストーリーがあるんです。
抽象絵画の歴史
時は19世紀に遡ります。
そのころは、大きく分けて3つの絵画の種類が主体でした。
① ロマン主義。
個人の自由と想像力を追求しています。
特徴としては、情熱的で幻想的、ダイナミックさ、となります。
同年代の、出来事や事件を扱っていることが多いですね。
② 自然主義
美しいものだけでなく、目の前の光景をありのままに描く。
芸術作品としての「美」ではなく、自然の忠実な再現を試みた美術となります。
対象の理想の姿を描くのではなく、醜態に関わらずそのままを描く、ということです。
③印象派。
自然の光をそのまま写実する。
特徴としては、光を繊細なタッチで絵画に表現していること。
微かな筆の動きから、緻密な光の加減を味わうことができます。
これら3つの絵画技法が主体だった19世紀に、『近代絵画の父』である、ポール・セザンヌが誕生します。
セザンヌは、印象派の流れを受け継ぎ、またそれを飛躍させました。
1つの視点から対象を描くのではなく、様々な視点から絵画を1つの絵画としています。
↓詳しくはこちらの動画をチェック
↓印象派の代表とも言えるゴッホの記事も合わせてご覧ください。
そのポール・セザンヌの影響を受けて、あの有名なピカソのキュビズムが誕生します。
セザンヌはその対象を様々な視点から描く様式を飛躍させましたが、キュビズムでは様々な面や角度から描く作風を飛躍させました。
ここでやっと抽象絵画の誕生です。
抽象絵画を代表する画家である、ピエト・モンドリアンはピカソのキュビズムをより発展させました。ピカソのキュビズムのような幾何学的な図形を用いて作品を作っていましたが、次第にモンドリアンは、「物を三角や四角で表すのではなく、モノの形そのものこそが美しい」と考えるようになりました。
単純な図形のみの作品を描くようになります。そして、典型的な『絵を描くとこ』の概念が無くなります。
ここから『抽象絵画』という概念が成立します。
どうやって抽象絵画を楽しむのか?
描かれる対象ははっきりとは見えないけど、その対象は確かに存在します。
それは画家の心に存在するのかもしれないし、実際に実在するモノかもしれません。
あらゆる主題をキャンパスから取り除いて、画家の目の前に映る世界を描き出しています。
その対象を考えること、画家の前にどんな世界が広がっていたのか考えて見ること。
それが、抽象絵画の主な楽しみ方です。
もちろん一概には言えませんが。。
例えばこちらの作品。ワシリー・カンディンスキーによる、『Composition Vlll』
一面に存在する円は何を表しているのか?なぜそれぞれの色が異なるのか?真ん中に存在する三角は何をモチーフにしているのか?等々。。
自分に疑問を語りかけて、見えない答えを探し出す。絵画全てに共通する楽しみ方ですが、抽象絵画は顕著に現れていますね。
最も高価な抽象絵画たち。
①Concetto spaziale, Attese
ルーチョホンタナ氏による、空間概念シリーズの1つ。約150億円で落札されました。
②Blood Red Mirror
ゲルハルト・リヒター氏による、Blood Red Mirror。約27億円で落札されました。存命の画家の中では最高額です。
③Green White
白いキャンバスに緑の円が載っているGreen White。エルズワース・ケリー氏による作品です。約1億5千万円で落札されました。
抽象画は、その投機性から高値でオークション等でやりとりされています。
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