2018.10.06 更新

VaEnc インタビュー

VaEnc,アーティスト,インタビュー
20歳頃から独学で絵を描き始める。22歳で友人の留学をきっかけにフランスへ渡り、デザインや映像を学ぶ。帰国後、アートグループ(旅団)での活動や個展などを経験し、現在は絵画の他にデザインやVJの仕事も行う。
受賞歴:GEISAI#16 飯田高誉賞受賞
影響を受けた作家:ズジスワフ・ベクシンスキー、曾我蕭白
website:vacantworks.com
Instagram:https://www.instagram.com/vaenc

癖を伸ばして、誰もやらないアートをやる
VaEncさんの描く世界には「解剖図」が多い。 しかしその解剖図は、私たちが知っているいわゆるグロテスクな”それ”ではない。鉛筆で描くモノク ロの解剖図にエグみはなく、なんだかメカニックにも見える。
「絵画を描くというより、炭素の粒子を組み合わせて結晶化しているんです。その最適な手段が紙に 炭素を塗るという手段になり、鉛筆画という結果になっているだけです。」 鉛筆でモノクロの解剖図を描くことは、VaEncさんにとってこだわりというよりも、自身の世界観を 表現するのに一番最適な方法だったのかもしれない。
基本は鉛筆で描くモノクロだが、時にはそこにコーヒーを使って色を入れるなど、アレンジが加えら れることも。これもまた、こだわりの画材というよりかは、VaEncさんにとっての「最適」だったの だろう。

▲「Predator」VaEnc
▲「icon♀」

今後の創作活動について尋ねてみると「自分と全く同じ絵を描く人が現れない限り、描き続けたい。」とVaEncさんは答えた。これからもVaEncさんの癖をどんどん伸ばして、唯一無二のアートを 私たちに見せ続けてほしい。
編集後記
実際に会うまでは勝手ながらに、VaEncさんって怖い人なんじゃないかと予想していた(笑) でも、実際に会ったら、私の枯れた声(風邪)を「自分と同じ種類の人間(ハスキーボイス)かと思 いました」って笑ってくれるような、とっても優しい人だった。安心。VaEncさんの作品に関するエピソードは、凡人には到底理解できないようなこともあった。例えば「 icon♀」のエピソードだって、正直他の人にはなかなか理解できないはず。 でも聞けば聞くほど引き込まれて「もっと知りたい」VaEncさんと話しているとそんな感覚になった。
VaEncさんの作品はこんな場所に合いそう
モノクロを基調とした空間だったり、アンティーク家具の揃う場所にぴったりハマると思います。 バーや純喫茶、バイクや車、メカを扱うお店とか。私の完全なる主観ですが、VaEncさんの作品って なんだか男性ウケがとっても良さそう。
interview&text:miwo tsuji