2018.10.06 更新

武 盾一郎 インタビュー

武盾一郎,アーティスト,インタビュー
中学生時代〜20代前半は、バンドを組み音楽活動を行なう。25歳頃、バンドの解散や失恋など環境の変化をきっかけに、当時芸術大学に通っていた妹のすすめで絵を描き始める。ストリートなどでの創作活動を経て、現在は音楽標本などの作品を中心に、様々な創作活動を行なう。
受賞/活動実績
・スキップシティ クリエイティブヒューマン大賞2002(2002年)
・新宿西口地下道段ボールハウス絵画集(1995-1998年)
影響を受けた作家:イリヤ・カバコフ、ジャクソン・ポロック、河原温
Instagram:https://www.instagram.com/take.junichiro/
facebook:https://www.facebook.com/junichiro.take

ファンタジーと現実。色々な気持ちに寄り添うアート​​
武さんの作品の多くは、現実と夢の入り混じった世界。
ファンタジックでありながらも、その中には現代社会の生きづらさみたいなものも垣間見える。ただ生きづらさといっても、ネガティブな感情ではなく「それでもやっぱり生きていく」という前向きな意味が込められたもの。
「自分の作品が、アートの楽しみを知るきっかけになったら嬉しい。今まで興味のなかった人にも見て欲しい。」そう話してくれた。なぜなら、武さん自身がアートに救われたからだという。
話は遡って25歳頃、当時組んでいたバンドの解散や、失恋などが重なり、かなり落ち込んでいたという武さん。そんな時出会ったのが「絵を描くこと」だったという。武さんを救った「絵」は自然と武さんの生活の一部になっていったのだ。
過去には、新宿西口地下道で段ボールハウスに絵を描くという一見変わった創作活動も行なっていた武さん。気になる人は、ぜひ「新宿西口地下道段ボールハウス絵画集」と検索して見てみて欲しい。


▲線譜「空飛ぶハート」 武 盾一郎

▲「ネズミに恋したネコのタムちゃん」

「悪い奴だと思われている人にも、実は色々な理由があると思うんです。」物事は別の側面から見れば、見え方は変わる、ということだ。武さんの作品にはそれがものすごく表れていると思う。
悲しいこと、嬉しいこと、ファンタジー、現実。武さんの作品はきっとどの要素も持ち合わせていて、どんな風にも解釈することができる。だからこそ、手にする人のその時の気持ちに寄り添ってくれる、そんな作品になれるのではないだろうか。
編集後記
武さんとアトリエで、そしてアトリエまでの道で色々なお話をした。ご本人に会うまでは、作品の印象からか勝手にクールな人だと思っていた(笑)けれど、実際にはとても気さくで話しやすい紳士だった。どの作品も一見ファンタジーに見える。でもその中には誰もが感じたことのある歯がゆさとか、葛藤とか、それでも頑張らなきゃみたいな前向きな気持ちが感じられた。そして、そういうのを自分なりに解釈したり、アーティスト本人にから聞いたり、そんな機会が増えればきっとみんながもっとアートを好きになるんだろうなと思った。
武さんの作品はこんな場所に合いそう
静かでくつろげる場所に合いそうです。例えば喫茶店やバー。モノクロの作品は、渋い雰囲気の空間にもかっこよくハマると思います。「線譜」のシリーズは、音楽関係の場所にも◎。
interview&text:miwo tsuji