アトリエカシエ 〜azalea〜あの作品はどう描かれる?

「アトリエカシエ」はCasieアーティストの制作部屋を、こっそりのぞき見しちゃう連載。今回は、azaleaさんが登場。普段は、なかなか見ることのできない制作プロセスや、アトリエ、画材などを紹介してもらいました。


azalea
美しい色彩で描き出される幻想的な世界観がCasieでも人気のアーティスト。どこか懐かしさや切なさも感じさせる印象的な風景作品が多く、どれもインテリアの主役級の存在感です。


STEP1:構想

今回は風景を描くと決めていたので、自分がどんな場所でその景色を見ているのか、そこから見えるものを構築していきました。どのように見えたら美しいと感じるのかを大事に絵具をのせていきます。


STEP2:修正

私は絵を描くとき、一番最初にスケッチを描くのですが、それは最後にふんわりとしか残りません。その時に感じたイメージを常に大事にしたいので、画面内の風景が2~3回変わる時もあります。


STEP3:加筆

奥の街が遠かったため少し近くに設置して、雲が高台から街に向かって流れていくようにしました。最終的に手前に人物を設置したいため、なぜ人がそこにいるのか理由が欲しかったという点もあります。


STEP4:最終調整

最終的に人物を足して、全体を調整していきます。この画面では2人ですが、完成した作品では、アイスを持っているロングヘアの女の子と、ボブヘアの女の子、男の子の3人が描かれています。


完成した作品はこちら!

トワイライトタウン / azalea(使用画材:キャンバス、アクリル絵具)

夏休みが終わるように、彼女や彼らも大人に変化していきます。ただ、頭上を流れていく空はどこでも大きく広く、沈みゆく太陽は全てを照らしています。この風景は誰もがどこかで見たかのように鮮烈で儚げ。それはまるでいつかに書いた夏休みの絵日記のように、私たちの心の中に残り続けてくれることを祈ります。


\azalea's Room/


割れにくいのでアクリルを使うことが多いです。画材屋さんに行って、色合いだけで購入を決めることも。大量に使うため、基本的には大きいチューブの絵の具を選びます。筆は大きい刷毛と、面相や毛のメンテナンスをあまりしないのでアクリル筆も好きです。