PICK UP ARTIST vol.20 neuronoa

絵の具が見せる「美しい躍動」を楽しむ
色彩とテクスチャーの世界

あの絵を描く、あの人は、どんな人生を送って、どんなことを考えながら生きてきた?

Casieに所属する人気アーティストにインタビューするこの企画。

第20弾は、neuronoa(ニューロノア)。絵の具を重ねることで生まれる、独特の色使いと躍動感のあるテクスチャー。彼にとって、作品作りは「絵の具の成長を楽しむ」ということであるという。

画家だけでなく、音楽家・デザイナー・クリエイティブディレクターとして、様々な分野で活躍するneuronoaさんのルーツ〜現在、そして今後の話を聞いた。

neuronoa

神奈川県・葉山町出身、東京都在住。独特の色使いとテクスチャーで表現する世界が魅力のアーティスト。絵画以外にも、音楽家・デザイナー・クリエイティブディレクターとして幅広い分野で活躍中。

Instagram:https://www.instagram.com/neuronoa/

web site:https://neuronoa.com/

画家の夢と、ミュージシャンの夢

ーー神奈川県・葉山町出身とのことですが、葉山に住んでいたのはいつ頃までですか?

neuronoa :小学校に入るくらいまでなので、育ちはほぼ東京ですね。でも、おじいちゃんの家が葉山にあったので、夏休みや冬休みは、よく葉山の海で遊んでいました。すごく好きな町なので今でも時々遊びに行きます。

neuronoaさんの作品

↑「untitled 015」neuronoa

ーー物心ついた頃には「絵を描くこと」が好きだったそうですね。

neuronoa :そうですね。きっかけは、はっきりと覚えていませんが、没頭して絵を描いている時は、全てから解放されるような感覚に気持ち良さを感じていたのは覚えています。しかも、絵を描くと周りの人から褒めてもらえるので、それがいつもすごく嬉しくて(笑)。当時、将来の夢はすでに「画家」と言っていました。

ーーその頃にもう決めていたんですね!

neuronoa :でも周りの大人からは「画家の仕事はお金にならないよ」なんて言われてました(笑)。だからといって夢を諦めはしなかったんですけど、大人になるにつれて、当時大人たちが言っていた意味が現実的に理解できるようになってきました(笑)。

ーー中学生、高校生と進んでも「画家」の夢は変わらず?

neuronoa :いえ、中学生くらいになると、音楽にすごくハマったんです。というのも、小学生の頃にピアノを習っていたので、曲作りや曲のコピーがスムーズにできたんですよね。年頃的にも、音楽をやっている人がカッコよく見えて、バンド活動を始めたりして。

ーーたしかに。なぜかその時期って特に、音楽やっている人がカッコ良く見えますよね。

neuronoa :そうなんですよ(笑)。なのでだんだんと絵を描かなくなって、本格的にミュージシャンを志すようになりました。

「好きすぎるからこそ」の選択

ーーその後は、実際にミュージシャンとしても活躍されたとか。

neuronoa :はい。大学生の時に、メジャーレコード会社にデモテープを送りました。その後、作曲の仕事などをいただけるようになったのですが、お金を稼ぐためには、自分の好きじゃない音楽を作らなくてはいけなかったんです。だったら別の仕事でお金を稼いだ方がいいなと思って、そこから徐々にデザインの仕事をするようになりました。

neuronoaさんの作品

↑「untitled 049」neuronoa

ーーデザインの仕事こそ、誰かの依頼に沿って制作することが多いイメージですが、それについては仕事としても受け入れられたのですか?

neuronoa :そうなんですよね。音楽は好きすぎるからこそ、無理して音楽を作る行為はすごく苦痛だったのですが、デザインについては、仕事として、いくらか割り切ることができたんです。もちろんデザインも好きですが、音楽に比べたら深い思い入れがないのかもしれないですね。

ーーなるほど。デザインと絵を描くことも、また感覚としてかなり違うものだと思うのですが、再度絵を描き始めたのはいつだったんですか?

neuronoa :デザインの仕事を続けている中で、少しずつ手作り感を活かしたデザインにも興味を持ち始めて、改めてアナログでのペイントをするようになりました。そこから作品制作をしていった感じですね。

ーー今現在はデザインの仕事と並行して絵画や音楽も制作されているんですよね?

neuronoa :そうですね。デザインの仕事をしながらも、絵や音楽を作る時間を設けています。今は本当に無理なく「好きなこと」だけをして生活ができている実感がありますね。

「untitled」、無題に込めた意味とは

ーーneuronoaさんの作品は、写真で観てももちろん美しいですが、実物を観るとさらに楽しめる作品だと思います。作品のテーマとして「美しい躍動」というキーワードがありますが、それはどんなものですか?

neuronoa :引き延ばされた絵の具が見せる偶発的なテクスチャーを大事にしています。それが、実物を観たときに感じる「重層的な空間」を形成してくれているんだと思います。色々な視点で「自然界の美しい躍動」を感じて頂けたら嬉しいですね。

neuronoaさんの作品

↑「untitled 052」neuronoa

ーーちなみに、「untitled」というシリーズの作品がありますが、あえて“無題”とすることには、どんな意味がありますか?

neuronoa :観る人それぞれの視点と感覚で、絵のタイトルを決めてほしいなという想いで、タイトルをつけずに「無題」としています。僕の方から「こういう絵です」という指定はしない方がいいなと思っていて。

ーー無題という真っさらな状態に番号が振ってあるので、その中から自分好みの作品を選ぶ、という楽しさもありますよね。

neuronoa :そうみたいなんですよね。人の好みってすごく予想外で面白いなと思うんです。この作品が好きなら、この作品も好きかな? と思ったら、全然違う作品が好みだと言ってもらったり、全く予想がつかないんです(笑)。

ーー人それぞれのツボみたいなものがあるんでしょうね。これ、色々な人に聞いてみたら楽しそう。「どの作品が好き?」って何作品かずつ選んでもらいたい。

neuronoa :ぜひ聞いてみたいですね。自分ではあまりうまく描けなかったかなと思っていた作品が、すごく好評だったりと、本当に予想できないことばかりなので……(笑)。

ーー例えばどの作品ですか?

neuronoa :「untitled (003)」なんかは、自分的にはあまり受け入れてもらえない作品なんじゃないかなと思っていたんですよ。でもこの作品はCasieさんでもよくレンタルしてもらっていて。

neuronoaさんの作品

↑「untitled (003)」neuronoa

ーー「untitled (003)」はすごく人気作品じゃないですか! 私もすごく好きな作品です!

neuronoa :本当に想定外だったのですが、それもまた新しい発見で、すごく嬉しいですね。

ーーご自身が、特に思い入れのある作品は何番ですか?

neuronoa :んー、「untitled 001」とかは、やっぱり思い入れがありますね。僕の場合、いくつもの作品を同時進行で制作しているので、1番最初に描いた作品、という訳ではないのですが、これは色合いとかも含め、すごく気に入っています。

neuronoaさんの作品

↑「untitled 001」neuronoa

ーー最後に、今後チャレンジしてみたいと思っていることを教えてください。

neuronoa :今まではweb上での作品発表がメインだったので、展示をしてみたいなと思っています。美術館はもちろん、お気に入りのカフェなどでも。日々過ごす中で「ここに自分の絵が似合いそうだなぁ」「ここに飾ったらすごく良さそう」と想像することもすごく多くて。

あとは、道具を使わないアートにチャレンジしてみたいです。というのも、元々アートは「自然現象」だったと思うんですよね。今はキャンバスや絵の具のような人工物を使って作品を制作していますが、そういった「道具を使う」という概念を超えたアートを模索中です。

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Best Art Spot

neuronoaさんがアートを感じるスポット

長者ヶ崎海岸 / 神奈川県三浦郡葉山町

neuronoaさんがアートを感じるスポット

(引用:https://www.camera-girls.net/looking/spot/hayamakouen/

生まれた故郷でもある葉山の「長者ヶ崎海岸」が、自分にとってのアートスポットです。葉山の海って、場所によっては岩場なのですが、「神奈川県立葉山公園」から見る景色は、海も拓けていてすごくオススメです。特に秋冬の景色は、海に反射する光の大きさがすごく大きいような気がして、かなりの絶景なんです。

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My Rule

neuronoaさんが絵を描く上でのルール

「ルールを作らず自由に描くこと」

「ルールを作らないようにすること」が、僕にとってのルールなのかも知れません。ルーティンとしては、気分に合わせた音楽をかけながら描くことが多いですね。Facebookで載せていた絵を気に入ってメッセージをくれた、韓国のクリエイターの方がいるのですが、その方が作った音楽をよく送ってくれるんです。それがすごく心地よくて、最近はその音楽を聴きながら描くことも多いです。

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